「時は満ち、神の国は近づいた。 悔い改めて福音を信じなさい。」と言われた。(15節)
共観福音書(マタイ、マルコ、ルカ)はいずれも悪魔によるイエスの誘惑の場面を描写しています(いわゆる「並行記事」)。
ただ、マタイ、ルカの2福音書がかなり詳しく述べているのに対してマルコではかなり短い描写となっています。
そこでは「誘惑の手段はまったく描かれず、イエスの勝利もほのめかされているにすぎません」(雨宮慧『主日の聖書解説<B年>』教友社)
マルコにとって大事なのは、イエスがどのように誘惑(試練)を克服したか、ではなく、終末の時が到来していることです。(同上)
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(15節)がイエスの第一声であった、とマルコが述べるのも自然なことでしょう。
(イスラエルの荒れ野)
