あなたの神、主はあなたの中から、あなたの同胞の中から、わたしのような預言者を立てられる。あなたたちはかれに聞き従わなければならない。 (申命記18章15節 新共同訳)
申命記はヨルダン川の東岸でモーセがエジプトから引率して来たイスラエルの民に語った言葉、いわば「告別説教」とされています。
ですので、今朝の聖書箇所で「あなたの中から、あなたの同胞の中から」と呼ばれているのはイスラエルの民、「わたしのような預言者」というのは「わたしモーセのような預言者」ということになります。
「我々が「モーセのような預言者」を正しく認知するのは実に難しいことですが、それでも神が預言者を派遣するのは、律法の生命力を枯渇させないためです。律法が人を生かす力を失い、むしろ束縛する原理として働いてしまえあ、意味をなくしてしまいます。例えば、安息日規定が与えられたのは人が生きるためですが、それを大事にしようとして細則を設けたとき、かえって束縛の道具に転化してしまいました。」(雨宮慧『主日の聖書解説<B年>』教友社)