あとがき

夜の街はいいですよね。

どうもこんばんは、神崎です。

今回は1話完結、恋愛ものの短編を書いてみました。
いかがでしたか?

完成度が低いのは、ご愛嬌ということで…(汗)

さてさて、実は、今回は自分が小説書きを趣味としてから、はや4年。
非公開だった時期を含めたとしても自身初めてとなる企画ものです。

これがアップされる頃には、このサイトの事実上の編集部業務とかを担当していただいているきなこヨーグルトさんがすでに編集を終えて、その模様がアップされているかと思いますが(なにもかも任せっきりでごめんなさい…by神崎)、きっかけは、Trinity-saga座談会の帰りにきなこさんと目にした、夜の街でした。

2人で口々に
「夜の街はいいですねぇ」
なんて言いながら、これまた2人とも大好きな、冷たいというより生暖かい夜風(…当日、東京都心は今年最高の真夏日でした。夜風は冷たい方がいいよねby神崎・きなこ)にあたりながら、ふと
『次はいつ会えるか』
という話になり、そこで私がぽつりとつぶやいたのです。

「まあ…、またいつか会えるでしょ」


その一言から、話は進んでいき、初の試み『世界観共有小説』を書くことに相成りました。

共有したのは以下の通りです。

登場人物
主人公が二十歳前後ぐらいで、ヒロインが出てくること。

全般的なベースとしては、夜の街が舞台。
(↑現実世界か異世界は問わない)

最後のセリフ
「いつかまた会えるよ」
(←この言葉が最後のセリフのなかに入っていればよし)


つまり、世界観と、最後のセリフだけを共有したんです。

だから、同じ前提で書いていても、方向性の全く違う2人が書くことによって、全く違う世界が広がる。

今回は、実験的な意味で、その同じ前提で書いた違う作品を、アクセス1000回突破記念作品としてアップすることにしました。


今回の作品で特筆すべきは、
『ヒロインが亡くなっている』
という、この物語の根幹そのものにあります。

夜の街を舞台に、一瞬だけ繰り広げられたファンタジック・ランデブー。

今まで、ヒロインキャラといえば、私の作品に必ずと言っていいほど入ってくる、物語の基礎みたいな存在でした。

こういうヒロインを描きたい、と思って、物語を書き始めたこともあったくらいです。

でも、いつしかこう思い始めました。

『そんなヒロインがなくなったら、私の小説の世界はどう変わるか?』

そうして、ヒロインを無くした状態で書き始めてみたはいいものの、まあ主人公が動かない(汗)

最後に夢オチという設定が自分の中で追加されてからは、だいぶ楽になりました。

現実世界でヒロインが出てこなければ、ヒロインがいても良いわけですからね。

思いついた自分、万歳!
(盛り上がりすぎ\('_')ピシッ)

あとがきと言えば、普通はもうちょっといろんなことを書くものだとは思いますが、今回に関してはあえて多く語るのを避けておきます。

これは、前述のように、今回の作品は今までとは違う試みを入れた、言わば実験作だからです。

これを読んでくださった皆様にも色々な感想をお持ちの方がいるように、作者である私こと神崎にも、未だまとまらない感想に似た何かが渦巻いているわけです。

なので、繰り返しになりますが、多く語るのは避けておきます。


ラストシーンで、ふと部屋の窓から空を見上げたら、浮かんでいたりするのかなぁ。

恵麻のシルエットが、影送りみたいに。

そんなシーンも、面白くて良いですね。


最後は、ヒロイン・恵麻のセリフを借りて締めくくりたいと思います。

それでは。

『だから、また夢で会おう…?』

神崎 日歩