世にも奇妙なバス… by GOLBY
生まれは東京、育ちはおばんです。
昨日はBIG@渋谷familyのハロウィンスペシャルという事で、渾身のこばやしきんに君を披露して参りました。
その話で4000文字位語りたいのですが…
今回は先日起きた、奇妙の体験記を綴りたいと思います…。
それは、ごく平凡な日常に突如現れた出来事でした…。
都内某日、PM7時頃。
何の変哲もない、ごく普通のバス停にて、陽は落ちているにも関わらず西日が眩しそうな表情でバスを待っていると…。
中山競馬場の第4コーナーを彷彿させる勢いで、とあるバスがやって来ました…。
「これはただ事じゃない…。」
「ただ、こんな物騒な世の中だ、何があったって驚きゃしないさ。」
と言った表情でそのバスを見つめる柴犬を尻目に、冷静沈着な私は時刻表と腕時計を同時に見れる視野をいち早く確保し、謎解きにかかりました…。
現在時刻はPM7:21
ひとつ前のバス到着時刻はPM7:16
次のバス到着時刻はPM7:26
ははん。さては16分着のバスが遅れた分を取り戻す為に急いでいるんだな。
デカい図体で気の小さい奴だな(笑)
いや、しかしバスにもそんな一面があるんだなぁ。
と、わが子の成長を見守る母親のような気持ちで、そのバスに乗り込みました。
すると、いつもであれば座席に座るか吊皮や手すりを確保してから出発をする運転手が、料金を払った途端、中学時代2年連続スポーツテスト総合1位の私をぐらつかせるほどの急発進し始めました。
「ただ事では無いとは思っていたが、これほどまでとは…。やれやれ、どうやら今夜は一筋縄にはいかなそうだ…」
と、
そう言わんばかりの表情で、柴犬はバス停につながれていました。
車内にまだ乗客はおらず、バスジャックの可能性はここで無くなったものの、このバス、尋常じゃないスピードで住宅街を飛ばして行きます。
分かりやすく言うと、深夜に乗った、頼んでも無いのにやたら飛ばして、信号で止まるとドヤ顔でミラー越しにこっちを見てくるタクシーをバスの規模でやっていると言ったところでしょうか?
そのスピードはどんどん加速し、自身23年ぶりのバス酔いを発症する程でした。
バス停の停車時間も、トランプのスピードで、速すぎて引かれる奴ばりの速さで、自分が乗車した時と同じく、料金を払うと伝家の宝刀・急発進 といった様子です。
車内が混み、立つお客さんが出てくると、バランスを崩して手をついてしまう程の急発進・急停車なのです。
明らかにおかしい。車内の全員が感じていたと思います。
そこで、私がある事実に気付きます。
現時点で、確実に遅れ5分は取り戻している。それどころか、通常であれば25分程のコースを、このバスは13~15分位のペースで走行している。
何かがおかしい…。
…。
!!!
まっ…
まさか…。
あの運転手…。
う…
うん〇がしたいんじゃ…。
その勘は恐らく当たっていたのだろう…。
運転手はその後も途轍もないスピードで住宅街を走行し
最後の方になると、まだ料金を払っている途中なのに急発進をし
しまいには、前方を走るタクシーを煽りだした。
車内からは明らかな不穏感が感じられたが、その理由に気付いてしまった私は、彼を心の中で応援した。
頑張れ。ここが正念場だぞ。踏ん張れ。
…。あっ踏ん張っちゃダメか?
と、的確且つ洗練されたノリ突っ込みが生まれる程、応援していた。
そして、バスは終点のひとつ前のバス停に到着しようとしていた。
その時だった…。
今までの暴走運転が嘘だったかのように、穏やかな運転に戻ったのだ…。
ああ…。
運転手さん…。
アンタ…。
やっちまったのか?
アポロ14号は、打ち上げられちまったのかい?
それから3分後、バスは終点のバス停に到着した。
運転手は見事な競歩で駅前の公衆便所に向かって行った。
…
真実なんて誰にも分からない。
人がその出来事を忘れた瞬間、真実は真実じゃなくなるからだ。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
-完-
GOLBY
昨日はBIG@渋谷familyのハロウィンスペシャルという事で、渾身のこばやしきんに君を披露して参りました。
その話で4000文字位語りたいのですが…
今回は先日起きた、奇妙の体験記を綴りたいと思います…。
それは、ごく平凡な日常に突如現れた出来事でした…。
都内某日、PM7時頃。
何の変哲もない、ごく普通のバス停にて、陽は落ちているにも関わらず西日が眩しそうな表情でバスを待っていると…。
中山競馬場の第4コーナーを彷彿させる勢いで、とあるバスがやって来ました…。
「これはただ事じゃない…。」
「ただ、こんな物騒な世の中だ、何があったって驚きゃしないさ。」
と言った表情でそのバスを見つめる柴犬を尻目に、冷静沈着な私は時刻表と腕時計を同時に見れる視野をいち早く確保し、謎解きにかかりました…。
現在時刻はPM7:21
ひとつ前のバス到着時刻はPM7:16
次のバス到着時刻はPM7:26
ははん。さては16分着のバスが遅れた分を取り戻す為に急いでいるんだな。
デカい図体で気の小さい奴だな(笑)
いや、しかしバスにもそんな一面があるんだなぁ。
と、わが子の成長を見守る母親のような気持ちで、そのバスに乗り込みました。
すると、いつもであれば座席に座るか吊皮や手すりを確保してから出発をする運転手が、料金を払った途端、中学時代2年連続スポーツテスト総合1位の私をぐらつかせるほどの急発進し始めました。
「ただ事では無いとは思っていたが、これほどまでとは…。やれやれ、どうやら今夜は一筋縄にはいかなそうだ…」
と、
そう言わんばかりの表情で、柴犬はバス停につながれていました。
車内にまだ乗客はおらず、バスジャックの可能性はここで無くなったものの、このバス、尋常じゃないスピードで住宅街を飛ばして行きます。
分かりやすく言うと、深夜に乗った、頼んでも無いのにやたら飛ばして、信号で止まるとドヤ顔でミラー越しにこっちを見てくるタクシーをバスの規模でやっていると言ったところでしょうか?
そのスピードはどんどん加速し、自身23年ぶりのバス酔いを発症する程でした。
バス停の停車時間も、トランプのスピードで、速すぎて引かれる奴ばりの速さで、自分が乗車した時と同じく、料金を払うと伝家の宝刀・急発進 といった様子です。
車内が混み、立つお客さんが出てくると、バランスを崩して手をついてしまう程の急発進・急停車なのです。
明らかにおかしい。車内の全員が感じていたと思います。
そこで、私がある事実に気付きます。
現時点で、確実に遅れ5分は取り戻している。それどころか、通常であれば25分程のコースを、このバスは13~15分位のペースで走行している。
何かがおかしい…。
…。
!!!
まっ…
まさか…。
あの運転手…。
う…
うん〇がしたいんじゃ…。
その勘は恐らく当たっていたのだろう…。
運転手はその後も途轍もないスピードで住宅街を走行し
最後の方になると、まだ料金を払っている途中なのに急発進をし
しまいには、前方を走るタクシーを煽りだした。
車内からは明らかな不穏感が感じられたが、その理由に気付いてしまった私は、彼を心の中で応援した。
頑張れ。ここが正念場だぞ。踏ん張れ。
…。あっ踏ん張っちゃダメか?
と、的確且つ洗練されたノリ突っ込みが生まれる程、応援していた。
そして、バスは終点のひとつ前のバス停に到着しようとしていた。
その時だった…。
今までの暴走運転が嘘だったかのように、穏やかな運転に戻ったのだ…。
ああ…。
運転手さん…。
アンタ…。
やっちまったのか?
アポロ14号は、打ち上げられちまったのかい?
それから3分後、バスは終点のバス停に到着した。
運転手は見事な競歩で駅前の公衆便所に向かって行った。
…
真実なんて誰にも分からない。
人がその出来事を忘れた瞬間、真実は真実じゃなくなるからだ。
信じるか信じないかは、あなた次第です。
-完-
GOLBY