「どうも…」
『やぁ、すっかりお待たせしてしまって
どうぞ、こちらへおかけください』
そう言われて僕はゆっくりと腰掛け、
うつむき加減のまなざしを向けました
『ずいぶん久しぶりで、
元気そうでなによりですが…で?
今日はどうされました?』
「実は、旅に出てみたんです」
『ほう…いいじゃないですか』
「あの日…そう、あの日
素敵な旅の記憶を綴ってたブログが、
いとも簡単に消されてしまったのを
目の当たりにして、ショックを受けたん
ですよね!
所詮、ここは管理者によってどうにでも
なるんだと…」
『それで? しばらく離れていたと?』
「ええ、なんだか気力が湧かなくて…
でもね、もう大丈夫、大丈夫です!
だから聞いてもらえますか?」

少しずつですが…
旅の話し

「N」 プロローグ