視界が開けると
その先まで一面に広がる
らっきょ畑
秋になれば
釣鐘状の赤紫の花が咲きほこる
景色も見てみたい
畑の道を通り抜ける
散水のスプリンクラーが
あちらこちらで
道にシャワーの雨を降らすので
ずぶ濡れ感がたまらない
日本海へ突き出た岬に到達
夏の太陽に照らされる
姿がとても眩しい
石造りの白亜の灯台
日本で16基しかない
登れる灯台のひとつでもあり
こんな晴れた穏やかな日には
北の遥か遠く
隠岐の島が見えるんでしょうね
日本海に突き出た絶壁
不思議な形をした
奇岩の平坦な部分を選んで
先端の方まで歩いていくと
おのずと気分は
サスペンスドラマの主人公
『死んじゃぁいけない、
ちゃんと生きて、生きて罪を償うんだ!』
叫ぶまでもない少し感情を抑えて
懇願し、なだめるような感じの
お決まりの台詞が
頭の中に渦巻く
さながら
船越英一郎になったつもりだろう
ミャーオ、ミャーーオ
どこからともなく飛来しては
目の前を猛スピードで
滑空しながら飛んでゆく
ウミネコたち
妄想にふける来訪者を
あざ笑うかのように
チラッと横目でみながら
ミャーオ、ミャーオと
何か言いたげに鳴いている
あ、そうか…
最近では「崖の上」といえば
ポニョなんですよね
海の見える丘の上
ここは冬ともなれば
絶え間なく丘を這う北風が
風車をまわすにはいいらしい
今日の風は南から吹くから
風車たちは一斉に
南に向いて
ゆっくり穏やかにまわってる
まわる風車のブレード
三枚のブレードが
交互に頭の上を通過するとき
「シュルシュルシュル、ブーン」と
風切り音を鳴らしながら去って
そしてまた戻ってくる
とどろきわたるブレードの音は
旅の振りかえりで
とても印象に残った音でした
出雲日御碕(いずもひのみさき)





