1年2カ月前の22年1月にも、大田区内の民家前で、生まれたばかりの女児が見つかり、保護されていた,エルメス ピコタン。ただ、いずれの現場にも書き置きなどはなく、警察や児童相談所(児相)は両親の手がかりをつかめずにいた。この女児2人が英明、千恵美両容疑者の次女と長女だった。
急展開したのは、今年9月。次男を保護していた児相が、大田区内の別のマンションに千恵美容疑者が転居したことを把握し、警視庁に相談。捜査1課が英明容疑者らに事情聴取し、3人の子供を捨てたことを認めた上、DNA型鑑定で長女と次女が実子であると確認されたため、10月29日に逮捕した。
「長男は親族に預けた」と虚偽説明…児相相談も、警察「記憶なし」
児相が「両親に虐待されている」との連絡を受け、次男を保護したのは16年12月。さらに、17年2月には長男が行方不明になっていることも分かった。その後、8年半以上も捜査の手が伸びなかったのは、英明容疑者らが住民登録を変更せずに引っ越しを繰り返していたからだ。
埼玉県上尾市で14年2月に長男を生み、次男が保護された16年12月には北区赤羽のアパートで暮らしていた。だが、北区に住民登録されておらず、児相から指摘を受けて変更した。このとき、死亡しているはずの長男も登録されたため、長男の行方が分からない問題が浮上した。
これまでの【衝撃事件の核心】はこちら
< 前のページ 1 2 3 4 次のページ >