最近改めて考えることが多くって
犬を洗う
カットする
健康かどうか見てあげる
飼い主さんの悩みを聞いてあげる
色んなことがあるんだろうけど、最近特に思うのは
犬の心の声を代弁してあげる
トリマーの大切な仕事ってこれじゃないかな
俺はそう思っています。
俺は人もわんこも本当に縁に恵まれていて、素敵な先輩方がいる
先輩方が真のトリマーの仕事を見せてくれてる
だからこそ、ただ犬を預かって洗ってカットして綺麗にするだけじゃ自分が納得いかなくなってきて
それはただの自分のエゴなんだろうけど
わんこが
飼い主さんの側にいる時
飼い主さんの側を離れた時
トリミングされてる時
トリミングされてない時
どんなことを言ってるんだろう？って、まだ自然にすることはできないから意識して聞いてます。
今日もまた心の声をぶつけてくれた、lovelyなわんこに縁あって出会うことができました
ヨークシャー・テリアの殿(との)ちゃん
この子の心の声を飼い主さんと一緒にたくさん聞いてきました。
最初に殿ちゃんが叫んできた時には、思わず涙が出ました
なんでこんな顔をするようになったんだろう
殿ちゃんはなにも悪くないのに…
でも、今まで担当していたトリマーも悪くない
ただ距離の縮め方を間違えただけ
もちろん俺が正しいわけでもない
殿ちゃんに上手に寄り添うことができたら、今頃は笑顔でトリミングができていたのかもしれない
仮定の話は嫌いだけど、そうあってほしかった
たくさん、たくさん叫んでもらいました
ぶつけてもらえました
「痛くないよ」
「怖くないよ」
「お利口だね」
「側にいるからね」
「愛しいね」
トリミングをしながら飼い主さんが殿ちゃんに向けていた言葉達が、殿ちゃんを落ち着かせてくれたんでしょう
少しずつ、少しずつ体を預けてくれるようになった
殿ちゃんと飼い主さんが見つめ合っていたその空間には、ひとつの深い愛が見られました
「今日はできる限りの所までやりましょうね」
「ぜひそうしてください。それが殿にとって一番いいと思います。」
本当に素敵な飼い主さんでした
殿ちゃん最後の方は少しずつ笑顔になって、できるところまでで終わり
顔なんて全然カットしてないよ
でもさ、スッゴくスッゴくかわいいよね
目が輝いてるよね
飼い主さんにたくさん思いを伝えることができたんだもんね
大好きなママが寄り添ってくれたもんね
よかったね殿ちゃん
美容が終わっても近づいてきてくれて、体を触らせてくれましたよ
距離は離れてないよ
ちょっとだけだけど、殿ちゃんから寄り添ってきてくれた
本当にお疲れ様
これから殿ちゃんと、殿ちゃんの家族と、
私で、殿ちゃんの声を聞き続けるからね
いっぱい会話しようね
ゆっくりお休みなさい
ラブリー殿ちゃん
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