まとめ書き | ◆今夜も枕投げ◆

まとめ書き

恩田 陸
光の帝国―常野物語

 昨今ドラマ化も相次いでいる売れっ子の恩田陸が描く、常野一族についての今昔物語。彼らは世間の人々と違い、様々な超能力を持ちながらも、決して驕らず謙虚に生きている。時に迫害され、時に見えるが故の脅威に脅かされ、それでもただひっそりと生きている。そんな彼らの生活を切り取った短編集。

 わりとライトノベル寄りな話。よくある現代ファンタジーといえばそうなのだけど、作者の力量が高いため、読みやすくかつ、情景も容易に浮かび、わりと感動できる。表題作の「光の帝国」はちょっと反則気味だが泣けます。


三浦 綾子
塩狩峠

 「氷点」等が有名な著者が、実在に起きた脱線事故から着想を得たフィクション。

事件唯一の犠牲者であり、自らの命を犠牲にして乗客全員の命を救った主人公、永野信夫の生涯を追い彼がなぜ自ら命を捨ててまで、人々を救おうとしたかに迫る。

 正直、僕は宗教があまり好きではないし、全体から感じるキリスト教嫌いの主人公を時を経て改宗させようさせようとする構成も読むのが辛かった。薄幸で病弱なヒロインが作者そのものとか読んでいる方が恥しくなってくる。mixiで勧められていたので読んではみたが、なかなかどうして辛かった。しかしこれを読んでいて一つ心に残った言葉がある。主人公が友人の妹(ヒロイン)を嫁に欲しいというシーン

「(前略)だが、一所懸命考えた事が必ずしもその人間の本音とは限らないし突然思い立ったからといってそれが軽薄とも嘘とも言えないのじゃないだろうか」

 この間ある人にも「おまえは考えるな」と言われたばかりで、考える事で正しい答えが出ると思いこみがちな自分に気付いたばかりの僕には、ある種の方向転換を与えてくれた言葉です。


おかゆ まさき
撲殺天使ドクロちゃん  

 幼馴染に片思い、成績もそこそこ良くてそこそこの中流家庭。そんなごく普通の中学生の主人公の元にやってきたのはとてもカワイイ天使な女の子だった!…あれその右手に持ってるのは?



 「用法用量を守って正しくお使いください」この本を読みたいと思う方がいるのなら、僕はこう言います。



最近読んだ本のうち三冊をスピードレビュー、他にも何冊か読んでみたけど

ヘミングウェイの「老人の海」はさすがの名作だと思いました。外国作家の表現力といい語彙といい、日本人の感性では書けないと思うものがたくさんあります。素晴しい