ブリスター! | ◆今夜も枕投げ◆

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 「コレクションするという事は創作する事についての学習なんだよ、それに触れ、感じる事によって、自らのセンスを磨くと言う事だ。お前は何も創らずただ消費するだけか?」


 ロボオタ(好きなメカデザイナーはカトキ)で、メカデザイナーを目指し日々自作のメカを書き続けるハサモトが、ただ只管にフィギュアを買いあさるだけで満足するユウジに問う。熱中する事と自らの技術が向上する事が必ずしもイコールではない僕らのようなオタクはゲームをしている時、マンガを読む時、アニメを見ている時、ただ消費するだけの自分に対して、彼のように「自らのセンスを磨くため。」という理論武装をする。 

 だが本当に創作活動をする人間がどれだけいるだろうか。もしそういう志があったとしても、やりたいな、いつかやろう、そういった希望を抱くだけで実際に創ろうとせず(磨いたと思い込んだ)センスを腐らせる人間のいかに多いか。スタートラインに立つ事がいかに難しい事かを語るだけで、そこに立つ努力をしない人間がいかに多いか。

 この映画は、スタートラインに立つ事になる男、立った結果全てを失う男、失った物もあるが夢を掴んだ男。の三人の男が描かれている。それぞれ、全く違う結果にたどり着く彼らであるが、走り始める事で、どんな結果になるかなんて解らない。だけど立たねばその結果すらも出てこない、怠惰な日々が続くだけだ。這い蹲ってでも前に歩かなきゃ何も生まれやしないのだ。