装備のビルドを考える時、先ずは防御方法をどうするかを考えるとスムーズに組み立て易い。
もちろん攻撃そのものが防御の一端を担う場合や、エネミーの攻撃機会を奪う事で防御の必要を無くす型も存在するが、ある程度の汎用性も考えて一旦防御と攻撃を分けた状態で考えてみる。
もちろん全て実際に試してみた個人的感想も含むので、全ての指針になるとは限らないが、そこは参考までに。
また今回は〝インナー〟での戦闘を想定したものとする。
ゴーストウォーカー型
一番に挙げられるのが、フルメタルジャガーのランク2で習得出来る強化アーツ〝ゴーストウォーカー〟を使った防御。
発動時に〝フェイクボディ〟と言う言わば〝身代わり〟を作り出して敵の攻撃を無効化する、と言うもの。
アーツレベルをMAXにすると、6回分の攻撃を躱わす事が出来て、準備もアーツスロット1つにセットするだけととてもシンプル。
アーツのリキャストはかなり長いが、Switch版から採用された〝クイックリキャスト〟によってアーツのリキャストを待たずに再発動可能なので、無敵状態を長く維持出来る。
〝フェイクボディ〟が受け持ったダメージは〝回避〟と表示される。
またアーツ発動のモーション中は完全無敵状態となり〝フェイクボディ〟を消費しない。
但し〝スパイクダメージ〟など防ぐ事の出来ない攻撃もあり、別途対策が必要な場合も。
またパーティ全員に効果のあるテンションアーツ〝ゴーストステージ〟と共に〝デュアルガン〟のアーツである為、射撃武器は自ずとデュアルガン一択となる。
だが汎用性も高いので普段使いに最適で、特に〝与ダメージは格闘武器で〟と言うスタイルなら射撃武器にはデュアルガンを選ぶ価値がある。
〝フェイクボディ〟の残り回数が分かりづらいと言う難点もあるが、OCGでリキャストさえ高めてしまえば連発出来るので安心感も上げられる。
属性反射型
敵の攻撃の属性に合わせてオーラアーツによる攻撃反射をする事で被ダメージを防ぐ型。
相手の攻撃属性に合わせて〝反射+◯◯〟のアフィックスやデバイスを装備し、反射効果のあるオーラアーツを使用する事で、オーラ効果中はセットしたデバイスの属性の攻撃を反射する事が出来る。
オーラ効果時間中は敵の攻撃回数に関わらず反射してくれるので、手数の多い相手に有効。
またオーラ効果中は攻撃に専念出来るので、敵の攻撃回数を意識する必要が無く、反射した攻撃は相手への与ダメージとなる。
但し、反射を付与するオーラアーツは、〝シールド〟の〝ストロングシールド〟(物理属性反射)、〝ジャベリン〟の〝ライジン〟(ボルト属性反射)、〝フォトンセイバー〟の〝ギャラクシークロス〟(ビーム属性反射)のみとなるので、格闘武器が限定される上に、相手の攻撃属性に合わせたデバイスが属性数分必要となるので、インナースーツのスロットを圧迫しがち。
またオーラアーツの発動が条件なのでその都度TPが必要となり、〝属性反射貫通〟の能力を持つ敵の攻撃は喰らってしまう。
特定の相手を想定せず〝全属性反射〟として運用する場合は、安心に比例してそれなりにデバイススロットの無駄も多い。
だけど、ガトリングガンなどの射撃武器で気持ち良く撃ちまくって攻めたい人にはおすすめ出来る型でもある。
回避型
インナースーツのアフィックスやデバイスに〝回避アップ(ブースト)〟を積むことで回避能力を上げ、敵の攻撃を全て回避してしまおうと言う型。
実際やり込みレベルのオーバードにもかなり有用で、全くのノーダメージで戦闘を終える事も出来る。
戦闘中の特別な操作も必要無く組んでしまえば安心のビルドだが、そもそも〝回避〟のデバイス作成に手間がかかり、効果を実感する為にはインナースーツのデバイススロットを全て〝回避〟で埋める必要もある。
アーツ系やOCG系のデバイスが付けられなくなるので戦闘が長引きがちで、その分低確率とは言え被弾も増えてくるので運用が難しい。
また敵の攻撃の〝命中率〟によって効果が変わるので、常時同じ効果は期待出来ない。
パーティの装備としてこの型を採用出来ると仲間の生存率がかなり高くなるので、そんな運用方法ならアリ。
HP回復型
被ダメージを全て回復する事で戦闘不能を避けようと言う型。
元々HP回復方法の限られるシステムではあるものの、HP最大値と防御力を上げてパーセンテージで回復させられるスキルや継続的に回復させられるアーツなどを使う事で、実用に耐え得る型となる。
ただ攻撃自体は全て受け止めてしまうので、状態異常や属性耐性ダウンも全て貰ってしまうのが難点で、即死級の強力な一撃を持つ敵にも不向き。
回復用のアーツに意識を割く必要もあるので、その分攻撃が手薄になる。
パーティの仲間に攻撃を担って貰い、タンク役として立ち回るのには向いている型かも知れない。
属性耐性強化型
インナースーツやデバイスによって属性耐性値を大きく上げて、敵の攻撃を無効化する型。
耐性値が充分なら敵の攻撃は全てダメージが〝1〟となり、ほぼ無視出来る様になる。
もちろん全ての属性耐性値を上げることは非現実的。
なのでどれが特定の耐性を上げるのが普通となるが、強敵相手だと耐性値を100〜120くらいにまで上げる必要があり、その都度装備から見直さないといけないので構築が難しい。
一つの属性攻撃しかして来ない敵を相手に周回したり、反射型やゴーストウォーカー型と併用して強力な攻撃や反射貫通の攻撃に対処するのが一般的かも知れない。
ただ、上手く装備を組み合わせて相手の攻撃に合わせた耐性値を盛る事が出来れば、それだけ事故を防ぐ事が出来るので生存率はかなり上げられる。
逆に、防御力重視でインナースーツを選んでも、相手の攻撃属性に対する耐性値が大きくマイナスになっていると、想定外のダメージを喰らってしまう事となる。
特定の敵に対する準備として弱点を補う目的で検討するのがちょうど良いくらいかも知れない。
とまぁ、こんなところだろうか。
〝こだわり〟や〝縛りプレイ〟の意思が無いのであれば、基本的には〝ゴーストウォーカー〟型をオススメする。
シンプルで確実、色んな型とも組み合わせ易いし色んな敵にも汎用性がある。
また、この型がある程度使い熟せる様になった時には、被弾数やリキャストタイミングにも気を配れる様になっていると言うことなので、戦闘スキル自体を磨くにも打って付けだろう。
そして、ここまで見て分かる様に〝インナースーツの防御力は殆ど関係ない〟と言える。
些か乱暴な様だが、実際に防御手段さえ講じれば〝属性耐性値〟や〝アフィックス〟で装備を選ぶ方が有用だし、防御力の高い〝ヘヴィスーツ〟よりも〝ライトスーツ〟の方がアフィックスの強化可能回数も多かったりする。
そして、最上級の〝エターナル〟装備よりも〝ゴッド〟や〝ガッデス〟装備の方が望むアフィックスが付いたりもする。
インナーウェポンはその威力や攻撃属性を優先することが殆どとなるが、インナースーツは自身の防御方法によって自由度が高いと言う事だ。