今期、一番、見応えがあり、見たあとに何か考えさせられる内容で、さすがだった。
金城&波多野というCX系ドラマ『SP』のコンビという事で、観る前から期待大だったが、見事にこちらの期待値を軽々超えていた。
主人公が特殊能力を持つという設定は、SPの時と同じだが、今回はアクションよりドラマ性が重視されていた。
故に幽霊が見えちゃう刑事の話なのに、妙にリアリティがあった。
生と死のボーダー、正義と悪のボーダー、警官と犯罪者のボーダー。
その曖昧な線の中に社会があり、そこで生きているわけで、どちらもなくてはこの社会は成り立たないわけで、主人公はその矛盾にもがき苦しんていた。
ネット上では最終回を受けて、主人公がダークサイドに落ちたとか、第2期あっても主人公は刑務所に入っているとかあったが、そもそも主人公は闇社会の力を借りて事件を解決してきたので。
これはれっきとした犯罪で、そういう意味では物語序盤からダークサイドに落ちてはいた。
最終回は、その最後の一線を超えただけの話であり、最終回のエピソードがなくても、問題警官として監察の対象になっているはずだ。
つまり、もともと正義の警官石川安吾は、物語冒頭に死んでいたんじゃないかと。
あとはダークサイドに落ちた主人公が、それに気づき、受け入れるまでの話なんだと思った。
世間では、ラストの衝撃が映画セブンに似ていると話題になっているみたいだ。
個人的には、セブンというよりスター・ウォーズなんじゃないかと思うのだが。
スター・ウォーズのアナキンが主人公の話と似ている。
正義を求めるがゆえに暗黒面の力に飲み込まれた男の話。
だから、ダークサイドに落ちた主人公を倒すのか、それとも正気に戻すのか、いづれかの話で第2期ができそうだと思う。
もちろんこのまんま終わっても、近年稀にみる傑作ドラマだし、文句はないんだけどね。
それにしても、ドラマはやはりオリジナルがいいね。
原作があるドラマだと、どうしても原作との対比で見てしまうから、心底楽しめないし、いくらドラマオリジナルストーリーといっても、原作から大きくかけ離れられないから、ラストが見えちゃってドキドキ感が味わえない。
それから編集のテンポがよかった。
だらだらとした無駄なシーンがなく、サクサクとお話が進む。
そういう苛々がなかったのは、日本のドラマでは珍しかった。
映像的にも素晴らしかった。
僕がすごくいいと思ったのは、第一話冒頭の迷路のような住宅街と超高層ビルの対比。
不安な感じが見てわかるシーンだった。
ドラマでは珍しいような絵だった。
海外ドラマなら、最初の設定とか関係なくズルズルとシリーズが続いていくけど、このドラマはどうかな?
テレ朝は比較的続編が多い局だから、続編を期待しちゃうね。