
庭から聞き慣れない鳴き声がするので見てみると、猫が木に引っかかっていた。

まるで赤ん坊の泣き声にも聞こえるなんとも悲しげな声。
助けてやろうと思い、庭に出ると、その木の下にもう一匹いました。

デカい黒猫。
うちの近所の野良猫界のボス猫の一匹。
三毛と熾烈な戦いを繰り広げているヤツ。
人間を見ても、動じずに逆にガンを飛ばしてくるようなヤツだ。
こいつが木の上を見上げ、もう一匹が下りてくるのを待っているみたいだ。
しっぽを振ってご機嫌だった
どうやら木の上の猫は、コイツから逃げて、木に登ったようだ。
余程慌てていたのか、木の股にはさまってしまったようだ。
何とか自力で木の股から脱出した猫だったが、木の下にデカイのがいるために下りられない。あちこち頭を動かして脱出路を探していた。
しばらく様子を見ていると、下で待っていたデカイ黒猫は飽きたのか、その場を去っていった。
木の上にいたヤツは、デカイヤツがいなくなるのを待って、木から飛び降りて、デカイヤツとは違う方向へ走っていった。