今年の一月からTVアニメとして放送されている『Another』。
原作が新本格ミステリーの綾辻行人ということで、注目していたんだけど、先日、ようやく見ることができました。
なんせ深夜アニメである上に、東京地方では東京MXという放送局だったから、すっかり見逃しておりました。
初めて見たのは第4話。いかにもクリフハンガー的作り方だったので、どうしても続きが気になってしまい、原作小説の文庫上下巻を買ってしまいました。
この作品は、いわゆるミステリー調のホラー。一世を風靡した『リング』と趣は似ています。
ある地方都市の中学校で、代々語り継がれたうわさ話。3年3組に「死者」が紛れ込むと、その年は、毎月3組の関係者が死んでいく。だが、ある「おまじない」をすることで、その現象から逃れられるという。
そんな学校へ転校してきた主人公が、体験する恐怖の惨劇・・・。
小説上巻では、主人公が、否応なく事件の当事者にされてしまい、不可思議な現象を探っていく謎解きミステリー。下巻では、その現象から逃れようとするサバイバルホラーという構成。
不可思議現象の謎を、主人公たちが解決する展開なのかと思っていたので、突然のサバイバルホラーに戸惑ってしまった。
上巻までに語られた世界の謎に対して、なんらかの答えがあると思っていたから。
明確に答えを描かなくても、推察できるくらいのヒントは欲しかったです。
それがなかったから、終盤のエピソードがご都合主義とか、辻褄合わせに感じられて、興ざめしてしまいました。
作者あとがきを読むと、続編や外伝を構想中とあるので、なぜ「死者」が紛れ込むと、3組関係者に不幸が訪れるのか?、なぜ「おまじない」をすると不幸がおきないのか?、記録や記憶がボンヤリしてしまう理由とか、そういう世界の謎は次回作を期待したいところです。
『リング』のように、実はコンピューターシミュレーションでした的な夢落ちはナシで。
アニメと原作小説では、細部の設定やエピソードが異なっているし、アニメには作者監修のオリジナルエピソードもあるらしいので、アニメも観ることで、世界の謎も見えてくるのかな?