直木賞作家重松清の同名作を、ベテラン大林宣彦が映画化。
脚本は市川森一。主演は南原清隆、永作博美。
脚本は市川森一。主演は南原清隆、永作博美。
身近な人間の死を通じて、残される人間、逝ってしまう人間の心の動きを、宮沢賢治の作品に絡めて、幻想的に描く。
リアルと虚構が入り乱れ、時間軸がバラバラなので、少し戸惑ってしまったが、それが登場人物の心情にシンクロしていることが分かってくると、ちょっと感動的になる。
きれいな映像と音楽。宮沢賢治のエピソードが絡んでくる後半になると、それが補助線になって、物語世界の奥行きを醸しだし、深い味わいになった。
すべてのエピソードが無理なく絡むラストは、さすがは映像派監督らしく壮大ではかなく美しい。これがベテラン監督かと思うくらい、激しい。
この作品では、おそらくあえて古くさく感じるような合成をしているのだが、それがかえってファンタジー要素を強めているように感じる。
あのときこうしていたらとか、そういった後悔の念を抱いていた登場人物が、死が近づくにつれて、その後のことを考えていく。
そして、死によって、記憶の中で永遠の存在になるというラストには、とても清々しい思いにさせられる。
あのときこうしていたらとか、そういった後悔の念を抱いていた登場人物が、死が近づくにつれて、その後のことを考えていく。
そして、死によって、記憶の中で永遠の存在になるというラストには、とても清々しい思いにさせられる。
心地よい感動の余韻を味わえる作品でした。