世田谷一家殺人との符合 | Happy-Gate

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半径5mのライフログです。

 事件発生から8年が経った。
 あの日の事は、今でも覚えている。

 買い物帰り、甲州街道を調布方面を向かっていた。

 調布警察の側にさしかかったとき、反対車線を複数の覆面パトカーが走ってきた。
 機動捜査隊のそれと、バス型の車両。機捜101という殺人事件の現場でないと見られない車両だった。

 事件現場は、そこから目と鼻の先だった。


 後に知った現場は、高校時代は、毎日のように通学に使った道で、地元の人間しかあまり使わない、いわゆる裏道だった。

 

 さて、この事件が発生した年の12月、日本テレビ系で放送されていた『ストレートニュース』というドラマを覚えているだろうか?
 
 戦場から帰ってきた主人公のニュース番組のプロデューサーが、正論で、堕落したマスコミを立て直すという群像劇。
 
 主人公の報道マンがシリーズを通じて追っていたのが、『世田谷一家殺人』だったのだ。
 
 ドラマの中で描かれた内容が、あまりにも現実に起きた事件にそっくりだった。

 このドラマが放送されたのが、2000年12月13日。この2週間後、本当の世田谷一家殺人が起きたのだ。


 
 さて、この事件ではいろんな人間が推理を働かせているのだけれれど、テリー伊藤のテレビに感化された説が鋭いと思う。

  
 世紀末。何かでかいことをやろうと考えている犯人。テレビでは、犯罪モノが流行っていた。ドラマで世田谷一家殺人をやっていた。ストレートニュースだ。
 犯人は、このドラマに感化された。
 このドラマの犯人のように完全犯罪が出来るかも知れない。マスコミさえだませれば。
 そいつの中で、それは妄想だったはずだ。
 そいつは多摩地域に住んでいた。だから、一世一代の犯罪は都心方向を向いていたとしても不思議じゃなかった。
 
 いつもの道。通勤か通学か、そいつは仙川の裏道からターゲットを選んだ。
 陸の孤島のようにほかの民家から離れて立っていた宮沢家。

 まさにドラマと同じシチュエーションじゃないか!

 それがそいつにとってのラスコーニコフの斧だった。

 ドラマが現実になる。犯人は、ナイスアイデアだと思っていたはずだ。

 凶器や犯行をする衣装を買った。

 すべて自分の鑑のあるところばかりだ。
 そいつは事件をマスコミがどう報道するかも考えていた。だから、いろいろな物証を残した。

 そして、数週間前に見たドラマを自分の手で現実にしたのだった。

 犯人の目論見通り、世間はそいつが作った迷路に迷い込んだ。

 そいつの自尊心は満たされた。

 そして、そいつの祭りはまだ続いている・・・。