
ひとつのランドマークが消えようとしている。
30年以上、この場所で、こいつはたたずんでいた。

武蔵野の森の中、確かに、この二つの塔は、いびつだと思うが、
だが、日々の生活の中で、無意識になり、いつしか生活になじんだ。
30年以上、この場所で、こいつはたたずんでいた。

武蔵野の森の中、確かに、この二つの塔は、いびつだと思うが、
だが、日々の生活の中で、無意識になり、いつしか生活になじんだ。

ぼくにとっては、生まれてから、ずっと当たり前に、そこにあったものだから、
これが消えてしまうというのは、にわかに信じがたかった。
これが消えてしまうというのは、にわかに信じがたかった。
それまで意識しなかった分、余計に、記録に残したくなった。
不細工なこの20世紀の遺物を。


別にこれといって特徴のあるエントツって訳ではないし、思い出や愛着があったわけではない。
ただ見慣れた景色が消えてしまうのが、悲しかった。


同じように考える人もいたようだが、何せ20世紀の遺物。
今では有害なアスベストなんかをたっぷり使っているそうで、
地震なんかでそれが折れてしまう可能性があるんだそうな。
今では有害なアスベストなんかをたっぷり使っているそうで、
地震なんかでそれが折れてしまう可能性があるんだそうな。
それにこの場所は、調布飛行場からも近く、飛行経路にもなってる。
近くには、アメリカンスクールがあり、テロの標的にされることにもなりうる。
近くには、アメリカンスクールがあり、テロの標的にされることにもなりうる。
そして、一番の理由は、維持費がかかりすぎるということ。
などなど、理由はいくつもあって、消え行く運命は変わりない。
やがて、ぼくはその存在を忘れてしまうだろう。
消えゆくものを。
消えゆくものを。