月がきれいだった 月がきれいな夜だった。 夜空の星は、すっかり冬の星座に変わってしまった。 吐く息が白くかわっている。 さすがにこの季節になると、夜中に出歩く人は少ないなぁ。 家に戻ると、犬が一匹寄ってきた。 毛がふさふさの小型犬。 飼い主がいない。 じっと、ぼくを見上げてる。 野良犬? でも、首輪はしているから、きっと放し飼いなんだろうな。 犬は、ぼくが飼い主ではないと分かって、どこかへ行ってしまった。