日が沈み、暗くなった。
遠くで花火の音が聞こえてきて、その光でかすかにハチの巣を照らす。
真夏だというのに、全身、冬物の装備。エアテックのジャケット、同じくパンツ。
バイク用のS&W社製のゴーグルをして、頭にはタオルを巻いた。
LED懐中電灯の明かりで、巣を照らし、照準を合わせる。巣には、沢山のハチが止まっていた。
この後に起こる惨劇など、まだ知るよしもない。
風向きを確認して、問題ないことが分かると、トリガーを引いた。
ノズルから大量の毒ガスが発射された。そのまま巣まで飛んでいく。
ボトボトと蜂たちが巣から落ちていく。大量の蜂の死骸が積もっていく。
数十秒後、ガスが切れた。
生きている蜂は、一匹もいなくなっていた。
戦いは終わった。何とも言えないむなしさを感じた。