今年の日本アカデミー賞受賞作品。
山崎貴監督の作品は好きなので、ちょっぴり期待してしまった。
原作のマンガも好きだったので、映画化のニュースに思わず喜んでしまった。
しかも、監督はあの山崎貴。
えっ!?山崎貴?
彼のそれまでの作品は、SF作品だったので、正直、意外だった。
どんな作品になるのだろうか?
この映画を語るとき、まず最初に語られるのは、監督得意のVFXで再現される昭和33年の東京の風景だろう。
建築中の東京タワー、路面電車、SLからの風景、上野駅。それに空想の世界の21世紀の町並み。どちらかというと、未来世界の情景こそが、この監督の得意フィールドかな?
ふんだんに塗り込められたこれらVFXに、語られたストーリーはごくごく単純なべたな話の連続。落語みたいだな。
子供を扱わせたら天下一品の山崎貴だもんね。本当の意味での主役は、子役だった。
だから、子供たちはとても生き生きと描かれていた。
ただこの作品のテーマが微妙にぶれていた。文明批判なのか、ノスタルジーなのか?いや、もしかしたらその両方?
もうちょっとその辺の所をはっきりさせていたら、面白かったかも。もっというと、大人になった現代の視点が在れば、もう少し感情移入できたのに。
駄菓子屋のオヤジと子供くだりだって、中途半端だし、飲み屋の女とのエピソードも中途半端。
母と子のエピソードも中途半端。
脚本が欲張りすぎているんだよね。
だいたい130分って、長すぎる。
途中で飽きちゃったよ。
自分の持論で、映画が許容できる時間って、120分以内だと思う。できれば90分ぐらいが理想。
コンパクトにまとまっていたら、傑作になったのにね。
でも、VFXで再現された街並みを観るだけでも、一見の価値はあると思う。
思うんだけど、あれだけVFXで古い街並みを再現できるなら、『人狼』の実写版作れるよね。
ぜひ、意欲的なプロデューサーが現れないかな?