吉岡秀隆、石田ゆり子主演、佐々部清監督作品。
サヴァン症の少女の体に魂が乗り移った女性が、初恋の人とともに自分の死を受け入れるまでのお話。
この作品、『このミス』で一位になった小説を原作にしているらしいのですが、映画ではまったくミステリー的要素は無かったですね。
まさに古典的名作のカクテルという感じでしょうか?
例を挙げると物語のギミックである魂が乗り移るとか、初恋の相手との第2ボタンの話とか、離婚話とか・・・。
日テレの深夜にやっているベタドラマみたいだ。
まぁ映画なんてものは、ワンテーマで十分という映画論があるので、映像美だけでストーリーは重要ではないのかも知れませんが。
それにしても、ここまでベタベタだと、何故、この映画を作ったのか不思議でしかない。
例えば、何故少女に魂が乗り移ったのか?
何故、期限が設定されたことを知り得たのか?
ちょっとご都合主義過ぎる。
それに少女がサヴァン症である必然がない。障害者の描き方が中途半端な気がするし。
その辺、設定を生かし切れていない。
さらに吉岡秀隆と石田ゆり子の関係って、単に同じ高校の先輩後輩で、石田ゆり子は吉岡秀隆のことを一方的に好きだっただけで、吉岡秀隆の方から石田ゆり子に向けての感情は無いでしょう?
なんでそこまで彼女のことを親身に考えるんだろうか?
ただ、冒頭の島々をつなぐ橋のシーンは良かったな。あれはどこの橋なんだろうか?