四ノ宮コロッケ&カレー、ミートショップ鈴や
梨木香歩さんの「家守奇談」に出てくる肉屋のモデルです。
山科疏水も出てくる。
白獅子仮面(昭和48年大和企画・NTV)というマニアックなヒーローものがある。
「必殺シリーズ」のスタッフが多くかかわり、撮影自体も殆ど京都だったという、異色の作品。
内容はというと、享保の改革の時代、火焔大魔王率いる妖怪軍団に、大岡越前率いる武装同心隊戦いを挑むという、なんかよーわからん設定。
これだけ書くと、頓珍漢で、でも大スペクタルで、とんでもない大ぶろしきを広げている感じがするではないか。
事実、無理がありすぎたといえる。
ヒーローものと時代劇をドッキングさせるのはいいとしても、ライオン丸、赤影のように成功しなかったのはなぜだろうか。
まあ、妖怪時代劇という設定が、50年先を行き過ぎていたのかも。
出てくる妖怪も異常にシュールで、造形はかなり妖怪らしく怖すぎる。
これが子供に受けるはずがない。
更にそれらの妖怪の描写は暗闇の江戸の街並みを背景に実に「おっかない」物が多く、これが子供に受けるはずがない。
いかにも妖怪時代劇らしい雰囲気が横溢していたが、シュールすぎて、これが子供に受けるはずがない。
主人公は、白獅子の力を得て変身したヒーローという、まあ、とんでもない物。
オープニングでの画像は、まるで生首が飛んできたみたい。
これが子供に受けるはずがない。
そして白獅子仮面の顔自体おっかないの極みデザイン。これではどちらが味方かよくわからん。
これが子供に受けるはずがないのだ。
武器も宝刀と鞭がメインで、十手は変身道具。
「頭上に二丁の十手をかざして先端部をぴったり合わせる」という、かなり難度の高い変身ポーズ。
これが子供に受けるはずがない
通好みの作品だが子供の理解を得るのは難しかったようで、3カ月ほどでジ・エンド。
憂き目を見る。
まあ、タイトルひとつとっても「のっぺらぼうが火を吹いた」「三つ目のひとつが飛んでくる」「怪人鎧武者の襲撃」などで、こんなのが子供に受けるはずはない。。
つまり、徹頭徹尾、子供に受けないわな要素が満載だったわけだ。
本作放映の前後にはTBSのナショナル劇場で加藤剛主演の「大岡越前」がしばしば放映されていたという(笑)。
加藤剛は大迷惑だったのではなかろうか。
最終回では過去に倒された妖怪が再生妖怪軍団となって白獅子仮面と決戦。
白獅子が火焔大魔王と相打ちになって星になるという落ち。
なんともこってりとし過ぎた設定なのに、あっさりしすぎたラストで、「さいだっか」といいたくなる。
おまけ
なーちゃん、大好き。
また、いつか、どこかで。