M-1942 ミリタリーストーブ | trides-point-autoworks トライズポイント オートワークス    ☆ローバーミニ・欧州車・旧車 整備 アウトドア☆

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こんにちは、トライズポイントオートワークスです。

 

 今日は、アメリカ製 モデルM-1942 ミリタリーストーブ(シングルバーナー)のお話です。

この2台のストーブは、第二次世界大戦中の1942年に設計された機器で、モデル名のM-1942に

は、そんな意味が込められています。

後のM-1950を代表とするミリタリーストーブにその設計は受け継がれていきます。

 燃料は、ガソリンを使います。

 

 米軍の依頼によってColeman社が設計、製造はAladdin社が担当したとの見方が多いようです。

ミルクボトルよりも小さなサイズという要望を実現するという、難題を突き付けられた当時の設計者は苦労したに違いありません。

 

 タンクやフレームといった主要部分をステンレスで作られたこのストーブは、戦地に向かう兵士たちの為に、”より頑丈に作りたい”という設計者の意図もうかがわれます。

 写真右側のストーブをご覧いただくとバルブホイールの上に専用スパナが引っ掛けるように取り付けられていることがわかります。

また、ポンププランジャのステム内にはスペアパーツが収められており、戦地での修理が短時間で可能なようにできています。

 

 

ステンレス製のタンクには、取り扱いと注意書きが書かれたデカールが貼ってあり誰でも簡単に使用方法がわかるように配慮されています。

 

 刻印が薄いため写真では判断しにくいと思いまが、フレームには US  M-1942-MOD PW1945と刻印があります。

 

 ベークライトで出来ているバルブホイールは、その星形が特徴的です。

 

 写真の茶色い木製ノブのレバーを上下することでクリーニングニードルが動作するようになっています。

 

 バーナー部分は、Colemanのモデル520と同じ構造でその後のモデルもこの形が変わることはありません。

 

 五徳は、フレーム上部のリングを利用してワンタッチで開閉できるようにできています。

これも戦地で使用する兵士の立場になって短時間で収納できるように考えられたものでしょう。

 

 タンクの底もステンレスで出来ています。

このStoveによくあるタンクのボトム部分からの燃料漏れが有ったため、当店にてステンレス用はんだで修理しました。

 

フーエルフィラー部分からも漏れが見受けられましたので、こちらも当店にて修理いたしました。

タンクがステンレスの無垢ですのでこのように仕上がっておりますが、塗装してあるタンクでは、熱による塗装の変色が起こってしまいこのようにうまくはいきません。

 

キャリングケースは、ストーブがぴったりと収まるサイズの造りで、これも代々引き継がれて使用されます。

 

もう一台のM-1942には、若干の違いがあります。

 

タンクのデカールは、はがれてしまっています。

専用レンチは、紛失したためか欠品しています。

 

 

フィラーキャップのメッキとローレットの加工が若干違います。

 

クリーニングレバーの木製ノブは付いていませんでした。

これでは、操作時に燃焼の熱でやけどしてしまいそうですので、当店にてノブを自作し取り付けました。

 

フレームの刻印は、US M-1942-MOD  ALADDIN-1945 とあります。

 

こちらの個体は、タンクからの漏れなど見受けられないためオリジナルの状態です。

 

 

当店では、自動車整備以外にもランタンとストーブの販売や点検修理も承っております。お気軽にご相談ください。

 

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