こんにちは、トライズポイントオートワークスです。
今日は、イタリヤ製スクーター Vespa のお話です。
このバイク、ヘッドライトがとても暗いんです。
私は、普段の足としてこのベスパに乗っているのですが、
夜間に幹線道路を直進で走っている時、道路左側の路地から幹線道路に出ようとする四輪車が、私が差し掛かるする直前で出てきて急ブレーキ!!なんてことがよくありました。
これはかなり危険……と思い、私なりに考えてみたのですが、
新車からバッテリーレス構造であるベスパのヘッドライトは、国産スクーター等に比べ極端に暗く(点火系改善の意味も含めフライホイールの磁力強化はすでに施工済みです)
「もしかすると、路地から出ようとしているドライバーは、ヘッドライトの暗い私のベスパを自転車と誤認識して、スピードが遅いだろうと勘違いして出てきてしまうのではないか?」
という思いからでした。
一度は、電球をクリヤ―イエローに塗装してみたり、レンズをクリヤ―イエローに塗装してみたりしましたが、視覚的には逆に暗く見えてしまうという結果になりました。
写真は、電球とレンズを黄色に塗った際に撮影したものです。
対策第二弾として、ベスパのヘッドライト光量アップ計画を実行に移します。
まずは、ベスパのヘッドライトを分解します。ベスパのライトは写真のように反射板とレンズが比較的簡単に分解できます。
純正タイプの電球を交換し明るくする方法も考えましたが、バッテリーレスのベスパにとってライトへの電気供給量には限度があります、闇雲に電球を交換しても、かえって暗くなることもあり得ます。
そこで私が考えた対策は、種類が豊富な国産バイク用のハロゲンライトを使えないか?というものです。
ここで問題が2つ、
1:ベスパ純正用の電球と、国産バイク用の電球ではそもそもソケット形状が違う為、単に電球だけ取り換えるというわけにはいかないということ。
通常ヘッドライトに電球を差し込むためのソケットは、反射板に取り付けられています。
だったら反射板そのものを国産用に変更すればいいのでは?となりますが……
反射板も、レンズカットも優れている国産用に変更できれば、良い結果が出るのでは……期待が持てます。
2:ベスパとライトの外径が同じものを見つけることは容易にできますが、問題はライトをハンドルの穴にどうやって固定するかです。
そもそもヘッドライトは、現代でこそ車種それぞれに個別設計をして使用されているものが多いですが、旧車などを見るとわかるように基本的には共通サイズで収まるように作られています。
ベスパのヘッドライトは、写真のようにライトの外周上側2ヶ所に小さな爪が出ています。
この爪と下側の固定ステーによってヘッドライトが飛び出して落ちてしまわないように作られています。
国産ヘッドライトにはこのようなステーがありません。
ベスパのヘッドライトを1個使えなくしてしまいますが、分解した部品からライトを固定するステー(リング)をピックアップし国産ライトに取り付けることにします。
写真のようにエポキシ系の接着剤で爪になる部品(リング)を固定しました。
予定通りいけば、これでベスパに取付ができるはずです。
残りは、ハーネスを改造しライトがハイビーム/ロービームともに点灯することを確認します。
バルブは数種類を試し、最も明るく光るもので球切れしにくいワット数を選びました。
これで、夜間の外出も少し安全になると思っています。
ベスパのライトが暗くてお困りの方、一度ご相談ください。
関東運輸局認証工場
トライズポイント・オートワークス
群馬県太田市新田木崎町1545-2
TEL:0276-61-3151
FAX:0276-61-3173
毎週月曜日/第三日曜日定休(第三日月は連休となります)