超高金利書評子、三つ子のキャットシットワンの間-110729_1537~01.JPG

日本国債については様々な評価がある
曰く、負債の積み上がりが既に危機的水準だ
曰く、政府資産があるのでさほど危機的には非ず
曰く、日銀が直接引き受ければいい

等などだ。
では、その辺を見てみる。
まぁCDSスプレッドのお話
CDSとは何ぞや?わかりやすくいえば債券の保証、つまり"デフォルトに対する保険料"と言える。
保険料がリスクと比例するように CDSスプレッドもリスクと比例する と考えられる。
まぁ 適当にググッた数値をあげておく(数値が誤りとの指摘があれば修正します)

・ノルウェー 17bp
・ドイツ 56bp
・アメリカ 58bp
・日本 91.5bp
・フランス 116bp
・イギリス 152bp
・中国 155bp
・オーストリア 185bp
・イタリア 241bp
・スペイン 330bp
・ポルトガル 780bp
・アイルランド 790bp
・ギリシャ 2000bp

さて、これから どう思うだろうか?
少なくとも"日本国債は世界一安全"というのはウソとわかる、米独債の方が安全である
ならば、何故金利が安いかといえばデフレによる実質金利高 と言っていいだろう。

あまり参考にならないが 参考程度に書けば東電の社債が400bpらしい(何年モノかは不明だが)、これからもPIIGS問題がヤバいかがよくわかる
個人的にはイタリアとギリシャを同一視するのもアレだとは思っているが。

さて、私は以下のように見てみる
・主要国上位グループ
ノルウェー ドイツ アメリカ

・主要国中位グループ
日本 フランス 韓国(上にはないが100bp強程度)

・主要国下位グループ
イギリス 中国 オーストリア

論外組
PIIGS

さて 私が注目したいのが イギリス
STUPID(バカ)という言葉がある、PIIGS(ブタ)に代わる言葉で スペイン(Spain) トルコ(Turk) イギリス(UK) ポルトガル(Portugal) イタリア(Italy) ドバイ(Dubay) を当てこする内容だ。http://www.garbagenews.net/archives/1252485.html

ただし、コレはニュアンス的には"イギリスもうかうかしているとスペインやイタリア並になる"という意味だったりするんだが
どちらにしても 主要国下位クラスは既にPIIGSの射程に入りつつあるとわかる
さて日本、イギリスよりそれなりにマシではあるが 米独程安泰かといえばさに非ず、だ

つまり日本国債、5年モノに対する評価は「すぐに危なくなるとは行かないが、うかうかしているとレッテル貼りの対象になりかねない」と言える。

こちらがあてになるので 是非にhttp://www.garbagenews.net/archives/1794928.html

では、余談モード
何故 金融機関は国債を買うのだろうか?
1つにはALMの問題だ。
例えば生命保険は加入者の保険料を運用、死亡時に支払う というスタイルだ
この場合はなるべく加入期間と運用期間がリンクした方がいい、運用期間が短ければその分利益が減るし 長ければ支払うキャッシュがない
そして保険の加入期間は長い、例えば40歳から70歳までで30年だ。
あと銀行等でも 定期預金で長期間にわたる預金が増えている事もある
つまり 長期間 安定した投資先として国債が人気がある といえる。

他方では、VaR(バリューアットリスク)だ
金融機関はカネがある、がそれは所詮他人のカネ(借金)である
つまり カネがあるからと言ってリスキーな投資が出来ない、しょい込めるのは自分達の自己資本分だけだ
逆にいえば自己資本が銀行の意志決定を左右するとも言えるんだけど
さて 国債、過去を遡っても 極端な値上がり値下がりを経験していない
つまり"安定している"という実績があり 実績を銀行が評価している形だ。

実はコレが怖い。
銀行が国債を購入する理由が"安定している実績"と書いた
だが、例えば何等かの理由で極端な値動きがあったとする
銀行からすれば 不安定となり 不安定な資産イラネ→国債を売却→一気に値崩れ となりかねないんだ。

だから日銀や財務省は頭を絞っているんだ コレが金融政策、という意味

トートロジーになるけど 国債は"安定しているから安定している"んだな