超高金利書評子、三つ子のキャットシットワンの部屋-110701_1936~01.JPG

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ミツゴ評価 ☆☆☆☆

【書評】全体に反原発基調、膿が噴き出しました、って感じ

当たり前だが 原発は金儲けの道具だ
エネルギーだの安全保障だの というのははっきり言って手段にすぎない、安くて安定的なエネルギーこそが経済成長に不可欠という意味だ
だが、ぶっちゃけた話「ビジネスとして割に合うの?」という観点からはあんまし取り上げられなかった気がする
という事で ビジネス誌を取り上げてみますた

全般には反原発基調
正直おかしな点もある
例えばこの夏の電力需給(p49)、「火力で賄えますよ」といっているんだが ソース元が"原子力資料情報室"という"反原発団体"だ、間違っても公的機関の類ではない
内容も「火力や水力で大丈夫」といった内容
いや火力も打撃を受けてますが

あと、"原発を作る会社"日立や東芝の今後の企業戦略も見てみたかった
確実に原発ビジネスが荒れる以上は 収益源の多極化は必要不可避だと思うんだけどね

じゃ本題に
原発はコスト安だろうか?
従来は 1kwhの発電コストについてこう言われて来た
火力(石油)11円、水力12円、原子力5円、風力15円、太陽光50円と
アタシがチョクチョク挙げている石炭や天然ガスは だいたい7,8円くらい
アラ お買い得、アタシみたいなバカはよく補助金なんか捻出できるわね?と思っちゃうくらい

でも実際は
火力11円 水力4円 原子力9円ナリ

多分水力が安いのはダムなんかの減価償却が終わっているからだとは思う
では 原発がやたら高くなったのはなして?
国があげていたコストとは 発電費用+バックエンド費用(廃棄物の処理や整備費用)だ
だが 国の投入分は立地費用、つまり補助金や交付金の類は含まれちゃいなかったんだな
じゃ国がナンボ銭を出していたかと言いますと、4323億円ナリ(2010年)
内 一般会計が1161億円 特別会計が3162億円
コレをコンスタントに払いつづけていた訳だ
よく 反原発派の言う「原発に廻すゼニを自然エネルギー研究に廻していたら、自然エネルギー大国になれた」というのも この額がある
54年から60年近く 続いた大規模支出、コレだけあれば大概の事が出来る(気になる)のは当然
国が銭っ子を出しているという事は民間ベースじゃあんまし儲からない って意味でもある(儲かるなら民間が勝手にやる罠)

またバックエンド費用の見積も怪しい
バックエンド費用には核燃料のリサイクル費用も加味される
しばしば「原子力でエネルギー自給率が上がる」というアレだ、つまり原子のゴミを再び燃料とする(MOX燃料)事で、ウランを酷使しまくる→新しいウランはあまり必要ない→ウランを輸入する必要減 という訳やね
現在 このゴミはイギリスやフランスに処理してもらっている訳だが コレは日本に処理能力がないからだ
その処理プラントを六ヶ所村にあるんだが コストが11兆円かかると言われている
が その見積は甘い訳だ
まず 処理能力が足りない、所要の半分といわれている
そしてプラントの稼働率もあやしい
国は稼働率100%と見積もっているんだが、例えば仏ラ・アーグ工場が56% 英セラフィールド工場が4%だ
本誌では(甘目に)70%と仮定してあるが、処理費用は 47兆円と想定している
諸々の見積の甘さを検証すれば バックエンド費用は最終的に 188800億円→740000億円になると本誌にはある

まぁ正直 正しいかどうかは私にはわからない、数字については各々が判断してくれれば と思う

テーマ故に仕方ないとは言え 重たくなってきたな
軽やかにいこう
今回のトラブルは"罪"に満ち溢れている
責任問題だ
原発がいけないのか(でも女川は低被害だ)
東電がいけないのか
政府がいけないのか
原発関連の"システム"が行けなかったのか

その辺が複雑に混じり合っている
私はまずは そこから始めるべきと思っているんだが

最後に話を変えて
日本最大の震災スポット静岡の川勝平太知事のインタビューがある
要約すれば
・絶対安全な限り原発は推進すべき
・絶対安全でない以上は推進すべきではない
・何故ならコレからアジアは原発の時代に入り 日本がアジアと経済的 地理的(そして地政学的)に隣接する以上は安全な原子力技術を供給する義務がある
・静岡 浜岡原発については不安はある、津波対策が脆弱だからだ
・津波が来れば当然 近隣住民にも被害は来る
・故に防壁を構築すべきであり その費用は中部電のみに押してけるべきな非ず
との事