三つ子のキャットシットワンのブログ-110223_1629~01.JPG


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ミツゴ評価 ☆☆☆☆☆

<書評>文句なし
文句なし、である
教養人足るもの史記は読むべきである、たしか源氏物語でも帝が史記の進講を受けていたハズ
と 教養のカケラもないミツゴが言ってみる

司馬遷は偉大な歴史家である
彼は実証主義の徒であり「歴史」というモノを科学的に捉えたパイオニアではないか と思う
古代はヒストリーとストーリーが未分なので平気で脚色が入るし 正史(国家が認めた歴史観)にはバイアスが入る

また横山光輝も素晴らしい、派手さはなく 淡々と だが読み物としての面白さは忘れていない

コレは文句なし、だ

私が好きなのは11巻 刺客伝だ
貴方は会社でも国家でも個人構わない、何に命をかけるべきか?何故命をかけるべきか?
11巻の予譲は明快である「士は己が知る者の為に死す」、つまり自分を評価してくれた者へ命を賭ける という意味だ

私が惹かれるのは予譲よりも むしろ趙氏だ
一旦暗殺に向かった予譲の忠義を認め放免するも 再び暗殺を企てた時には処刑する

ここに私は 君主としての葛藤が見られる、と思う

君主とは国家である、有能な君主程 国の財産だから勝手な真似は許されない
例え 趙氏がどれだけ予譲を買っていても 処刑しなければ 法が乱れ 国が揺らぐ
故に趙氏は自分に危害を加えようとした罪すら許した予譲を処刑した

予譲が立派な国士であると同時に 趙氏もまた立派な君主だった 私にはそう思える

また 多くの人物の来歴も面白い
我々は歴史をなんと見るか?

おそらく 2000年前の歴史の事を 歴史、という ある種の物語として見てはないか
2000年前の歴史とは2000年前の政治であり経済であり 人間模様である
だから 人間が人間である以上は 常に付き纏う葛藤や欲望 駆け引きや感情が渦巻いている

そう 史記の魅力とは 過去の人々の躍動にある、私はそう思っている