三つ子のキャットシットワンのブログ-110211_1932~01.JPG


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http://www.bk1.jp/review/0000487908

ミツゴ評価 ☆☆☆☆

<書評>こじんまりとした人生劇

早速だが 私は1集のポテトサラダの話が好きだ
エレクト大木と言う客がいた、ベテランのAV男優だ
彼はポテトサラダを注文する
田中という見るからに半端者な若者がエレクトに弟子入りを志願する、オレ 田舎で馬鹿にしてきた奴らを見返したいと
エレクトは最初は断ったが若者の情熱に押される形で弟子入りを認めた
田中のAVデビュー前日、エレクトは田中に精を付けさせようと深夜食堂で御馳走する
そんなさなか 田中のケイタイが鳴る 田舎にいる田中の母親が脳卒中で倒れたと
田中は明日本番があるからと帰らないという
エレクトは怒鳴り付ける
エレクトの家ば代々教員をしており AV男優など言語道断
だからエレクトは家を捨てて上京した
エレクトは自分の事を振り返りながら田中に故郷に帰るように言う お前はまだ間に合う

数日後 エレクトと田中は深夜食堂にいた
田中は家族と再開できたようだ
エレクトも故郷へ帰っていたようだ
エレクトの母親は痴呆を患い、エレクトの事も忘れていた
AV男優になった事を散々罵った母親、現在はエレクトの妹と住んでいる
「どちらから来られましたか?」と母親
「東京からです」
「東京には私の息子もいるんですよ、親思いのいい子でしてね」
目の前の息子に気付かず かつて散々罵倒した息子を褒める母親

母親が妹の助けを借りてポテトサラダを作ってくれた、所謂お袋の味だ

それはあまりにもしょっぱかった


私はエレクト大木が大好きだ
いやエレクト、エレクトばかり言って申し訳ない
だが こういうしんみりした話が大好きなんだ

あと 本書の魅力は 食べ物が美味しそうな事
美味しんぼみたく変に理屈ばったりもせず、店長は普通に煙草も吸うし 客にサッポロ一番やチャルメラも出す
はっきりいえば普通の食べ物だ

だからこそ普通の美味しさが滲み出る

私が一度食べてみたいのは 李さんのギョーザとウナギのタレ丼に錦糸玉子をいっぱいのっけた奴に大ジョッキ600円のビール(深夜食堂には酒と豚汁定食しかメニューがない)、出来れば冷や奴だ