一番身近だけど、一番見えにくい存在である 在日韓国 朝鮮系の人々。
「紅白歌合戦」やプロ野球など、彼らがいなくは成り立たないのに、実際の彼らのことをあまりにも知なすぎるのではないか。
こうした思いを胸にこの旅は始まった。
http://www.bk1.jp/product/01428126
ミツゴ評価 ☆☆☆☆
<書評>クォ ヴァティス?
日本にある 在日朝鮮人関連の本で一番メジャーなのが本書ではないだろうか?と私は思う
逆に言えば 本書を読まずに 在日朝鮮人について、どうこう言うのは些か無責任とも言えるかもしれない
まずは 簡単な経緯をみておこう
在日 と呼ばれる人々が日本に着たのは 1920年代の頃だ
当時は 日本が第一次世界大戦による特需景気を背景に工業社会にリフトオフを果たしつつある時期でもある
当然 日本国内では労働力需要が拡大→賃金上昇となり、人口爆発による貧困や失業に喘いでいた 植民地朝鮮より安い労働力が流入する形となった
彼等は地縁血縁を頼りに日本各地、特に当時の主力産業の紡績が盛んな関西への移住を行った(当時は釜山ー大阪間に定期便があった)
これが 在日朝鮮人の始まり、はっきりいって「強制連行」なんかとはあまり関係がない(そういう人達は終戦後、とっとと帰った)
日本の経済が彼等の安い労働力を犠牲にした、的な言い方が出来ても強制連行は言い過ぎだと思う
例えれば賃金の高い中国沿岸部に地方や少数民族の人間が働いているからと言って 中国が彼等を強制連行したとは言いづらい(踏み台にしているのは事実)
閑話休題、とにかく そういう経緯があるため 在日朝鮮系の人々は特定のエリアに集まり、特定の仕事に就く 傾向が見られる
さて 地縁と書いた
韓国では今でも地域間対立は強い 有名なのは全羅道と慶尚道の対立だろうか
当然 コミュニティにも反映はされる、最たるモノは済州島出身者のコミュニティだろう
さて 私が一番好きなのが「第6章 サイゴンから帰ってきた韓国兵たち」である
韓国は反共という国是の下、ベトナム戦争に介入した
その数 のべ31万人、米国に次ぐ規模である
彼等は大変勇敢であり、士気の低かった米軍より戦力になった、とされている
この戦争により韓国は米国から莫大な援助とマーケットを獲得、一気に工業化へ弾みをつける形となった
最後に評価、ルポルタージュという性格上 どうしてもファナティックになってしまう、よくも悪くもルポルタージュといった所か
なので ☆1つマイナス
