ミツゴ評価 ☆☆☆☆
http://www.bk1.jp/product/03348885
惑わされるな!
□本当に雇用は悪化したのか
□格差社会は広がるのか
□日本は財政破綻に陥るのか
ニュースでは伝えない「日本の現実(リアル)」
<書評>耐えられる程度の存在の軽さ・・・・・
全体に軽い 読みやすいとも言うが
まぁソレは良いんだが、どうも個人的には引っ掛かる部分が見受けられる
例えば、韓国がウォン安→人件費安→労働需要Up、資本需要Down→投資効率Upの下り(p165)
こういう場合は、投資の部分を固定資本形成、ではなく純投資(固定資本形成-固定資本減耗)を使うべきではないか?と思った
何故なら投資額が大きくても、減耗が大きければかえって投資自体が小さくなるからだ
日本経済の最大の難点は、「賃金の高騰」ではなく「純投資(拡大再生産)の低下」である、つまりは、消費が増えない→生産が増えない→投資が増えない→雇用や設備、不動産、株式の購入が増えない→資産価格が下がる→消費が増えない→以下無限 やね
この人自身が「内需が中心の日本において、国際競争力よりも内需産業の生産性向上の方が有用」といっているのに わざわざドルベースでの賃金比較はどーかな?と思う
また 韓国の「通貨安で輸出が増えると輸入も増える(結果産業の生産性がのびる)」というのが謎
通常通貨安は「輸出が増え、輸入が減る」モノ、仮に輸入が増えるとしたら国内に代替産業が存在しないケースである(例えば石油や資源)
韓国の場合、この輸入増はおそらく日本からの資本財(つまり輸出品を作る機械や部品)なんだろうが、ソレって産業の生産性向上って言うの?(スマイルカーブを考えると)
通商を拡大させるのは、「通貨安」ではなく「貿易障壁の除去」である、だからその辺矛盾がある と思った
こんな具合に 全体に、「これホント?」みたいな事実の誤認、言葉が悪いがこじつけが目につく、といった感想がある
と言う訳で ☆1つマイナス
