三つ子のキャットシットワンのブログ-100919_1951~01.JPG

まぁ書評

基本悪口です

面白いのはエコノミストの過去の発言とスタンスについてのアプローチがある事

まぁ著者が雑誌編集者って感じはします
イメージとしたらマンガの副読本 まぁファンブックに近いですね

あと雰囲気が全般的に竹森俊平に似ているかな?って感じです 特にバブル経済のソレは

さて 少し気になったこと

やはりタイトル通り、エコノミストの点数づけと格付けがあります

点数は「一貫性」「論理性」「データ性」「予測力」「文章力」各20点 計100点で決まりますが、ここで評価の低い人物ほど「論理性」「文章力」が高めな事

例えば
・中谷巌 一貫性9 論理性13 データ性14 予測力9 文章力16 計61点
・竹中平蔵 一貫性9 論理性14 データ性14 予測力10 文章力15 計62
・田中直毅 一貫性9 論理性12 データ性15 予測力13 文章力9 計58点
・グリーンスパン 一貫性9 論理性13 データ性16 予測力10 文章力13 計61点
・モリタク 一貫性12 論理性13 データ性10 予測力12 文章力15 計62点

ちなみに 平均的は71・25点

因みに評価の高い人
・リチャード・クー
財政拡大に対する一貫性と各国政府がソレを採用した事の予測力を評価
しかし 「財政拡大が景気に与える影響」(乗数効果の影響)についてはまだ詰めが甘いかな? な感じ 76点(一貫性17、論理性15、データ性16、予測力16、文章力13)

・竹森俊平
最高得点 本文でもベタホメ
サブプライム資産に潜むナイトの不確実性の指摘は秀逸
ただ今回の処理にへまをしたグリーンスパンへの支持はいただけない
79点(一貫性16、論理性15、データ性15、予測力16、文章力17)

・小野善康
この著者の嫌う構造改革の不毛を指摘(私は一部改革は必要だと思う)
ポイントはITバブル崩壊後に住宅バブル到来を予想した事
78点(一貫性16、論理性16、データ性15、予測力16、文章力15)


で 私が気にしている人達
・原田泰
73点(一貫性14、論理性14、データ性17、予測力14、文章力14)
まぁ一貫性のなさがマイナス
しかし06年と09年に発言が異なることは普通ではないのか?と思う。
データ性17ポイントあるのは 嶋中雄二氏と小峰隆夫氏のみなので 充分売りになるのでは と思う
私的には論理、予測 文章にもう1ポイントずつつけてもいいのでは?と思う

・野口悠紀雄
74点(一貫性14、論理性16、データ性16、予測力12、文章力16)
予測力の低さが気になる
確実に「金融立国」の頓挫がマイナスポイントであろう
まぁ金融工学自体全てのリスクへのアンサーではないのは莫迦でもわかる事
例えばLTCMみたいに流動性リスクには無力(だと思う)
私としてはかつての日本のバブルを収益還元法で見抜いた氏が、サブプラを見抜けなかったのは不可解(どうして、レッドネックどもが5000万円のローン、年9%で組める?金利だけで450万円だよ?レッドネックが)
正直、「老いたな」としか私は思えない。

製造業軽視も痛い
製造業には「サービス」としての1面 例えばアパレル(軽工業)には情報発信としての側面がある
つまり単純に「中国にまけました」では済まされない訳ですな


因みに私?会計畑ですんで まぁ経済はオマケです

でも数年前から「トヨタの奥田体制の拡大戦略は在庫のだぶつきとジャストインタイムのトラブルになる」ぐらいは予想していました

まぁ今回の本は
・この人何言ってたっけ
・この人と仲悪いの誰だっけ
・コイツの問題点なんだっけ
を調べるときに便利です