1 戦前(1938年)の各国1人あたりGDP(1990年米ドル換算)
・アメリカ 6134ドル
・イギリス 5938ドル
・フランス 4424ドル
・ソ連 2150ドル
・ドイツ 5126ドル
・イタリア 3244ドル
・日本 2356ドル
ソースは ポール・ポースト/戦争の経済学 P31より
2 1940年当時各国GDP
・日本 201766百万ドル
・イギリス 315691百万ドル
・アメリカ 930828百万ドル
・ドイツ 242849百万ドル
・フランス 164164百万ドル
・イタリア 152025百万ドル
・ソ連 430314百万ドル
・中国(ただし1930年) 384280百万ドル
ソースはhttp://www.oc.jful.jp/~oc429s/newpage2.htm
3 1937年当時 各国工業生産シェア
・日本 4%
・イギリス 9%
・アメリカ 32%
・ドイツ 11%
・ソ連 19%
・フランス 5%
4 1940年 各国航空機生産
・アメリカ 12804
・ソ連 10565
・イギリス 15049
英連邦 1100
・ドイツ 10247
・日本 4768
・イタリア 1800
5 1938年当時 各国軍事費(アメリカを100として)
・日本 153.8
・イタリア 65.9
・ドイツ 655.6
・ソ連 480.0
・イギリス 164.7
・フランス 81.2
・アメリカ 100
考察
まず 目につくのは日本の国力の低さである。
ここでは国力=経済力 と考えているが 2)を見てもわかるように、経済力ではアメリカにはおろか、中国にすら劣っているのがよくわかる。
日清戦争時でも 日本の国力は清より下ではあった。
が 当時 清でも真面目に戦っていたのは李鴻章の勢力と北洋水師など であり総力戦の色彩を帯びていなかった。
一方 日中戦争は日本も国家動員令を制定したり 中国側も国共内戦の一時停戦に代表される 総力戦としての色彩が大変強かった(1940年当時の日本の軍事費はGNP比17%という水準であったと言う)
総力戦で重要なのは ずばり「国力」経済力 つまりは生産力であるから、日中戦争は総力戦になった時点で勝ち目が薄い戦争であったといわざる得ない
では何故わざわざ 日本は大国中国と戦端を開いたのだろうか? ここでは「中国に対してどのような勝ち目があったのか」とみたい
一つ言えるのは、「総力戦にはならないだろう」という期待である
コレは「対支一撃論」に代表される考え方で 一定の打撃を与えたら中国側が譲歩してくれるだろうとの 期待に基づいている。
何故 こういう期待があったかといえばおそらく 1920年代の中国が軍閥や共産党勢力等群雄割拠状態であったことから 国としての団結が出来ていないと判断した と推測される。
つまり 日中戦争は日本の一部上層部の判断ミスと考察される
次に日本がアメリカと戦端を開いた背景について見てみたい
GNP比をみればわかりやすいが 1940年当時の日本は自国の2倍の国力を有する中国と全面戦争をしつつ 2倍強の国力を有するソ連を意識(警戒)し 4・5倍の国力のアメリカと対峙するわけだが、勝算はあったのだろうか?
確かにドイツ イタリア等の有力国と同盟を結んでいたのは事実だが 彼等もやはり フランス そしてイギリス ソ連と全面戦争をしているわけだから対中、対米戦にての援護射撃を期待できる訳ではない。
そこで注目したいのは 1938年当時の各国の軍事費比率である
世界一の経済大国であるはずのアメリカが軍事費においてはイタリア フランスに次ぐ 低水準であるとわかる
何がいいたいかと言えば アメリカは「経済大国軍事小国」的である為 「短期戦でなら」勝ち目がある、少なくとも有利な状況での講話が可能であるという思惑が考えられる
しかし コレは期限つきでもあった
1940年代からアメリカは欧州事情の悪化により 急速な軍拡を開始
一般的には スターク案 ビンソン案と言われる両洋艦隊法により急速な軍拡が日本からすれば「はやく戦争をしなければ勝てなくなる」という不安を掻き立てた 事は容易に想像される
軍事力 特に近代的な海軍力のソレは工業水準に比例すると言われている
1937年当時の 工業生産比率は アメリカが32%に対して日本は4% 特に日本は大陸に莫大な軍を配置しているせいもあり アメリカの1割強の軍備しか整えられないことを意味する。
最後に よくネット上で聞く 「日本はアジアの先進工業国」という意見について
私はまず この種の意見に意味を見いだせない
何故なら 当時のアジア諸国は中華民国とタイ以外にまともな独立国を見いだせないからである
植民地や農業国タイ、内紛が続いた中華民国と比べ 先進的であることが何故自慢になるのか理解できない
また 1人あたりGNPを見てもアメリカの3割強しかなく せいぜいがスターリンが幅を効かせていたソ連と同レベルである事から 中進国がせいぜいと思われる
また工業生産がGNPで120%のドイツが工業生産で275% 同じく213%のソ連が475% 等、当時の日本の工業水準がいかに低いかを表していると思われる
・アメリカ 6134ドル
・イギリス 5938ドル
・フランス 4424ドル
・ソ連 2150ドル
・ドイツ 5126ドル
・イタリア 3244ドル
・日本 2356ドル
ソースは ポール・ポースト/戦争の経済学 P31より
2 1940年当時各国GDP
・日本 201766百万ドル
・イギリス 315691百万ドル
・アメリカ 930828百万ドル
・ドイツ 242849百万ドル
・フランス 164164百万ドル
・イタリア 152025百万ドル
・ソ連 430314百万ドル
・中国(ただし1930年) 384280百万ドル
ソースはhttp://www.oc.jful.jp/~oc429s/newpage2.htm
3 1937年当時 各国工業生産シェア
・日本 4%
・イギリス 9%
・アメリカ 32%
・ドイツ 11%
・ソ連 19%
・フランス 5%
4 1940年 各国航空機生産
・アメリカ 12804
・ソ連 10565
・イギリス 15049
英連邦 1100
・ドイツ 10247
・日本 4768
・イタリア 1800
5 1938年当時 各国軍事費(アメリカを100として)
・日本 153.8
・イタリア 65.9
・ドイツ 655.6
・ソ連 480.0
・イギリス 164.7
・フランス 81.2
・アメリカ 100
考察
まず 目につくのは日本の国力の低さである。
ここでは国力=経済力 と考えているが 2)を見てもわかるように、経済力ではアメリカにはおろか、中国にすら劣っているのがよくわかる。
日清戦争時でも 日本の国力は清より下ではあった。
が 当時 清でも真面目に戦っていたのは李鴻章の勢力と北洋水師など であり総力戦の色彩を帯びていなかった。
一方 日中戦争は日本も国家動員令を制定したり 中国側も国共内戦の一時停戦に代表される 総力戦としての色彩が大変強かった(1940年当時の日本の軍事費はGNP比17%という水準であったと言う)
総力戦で重要なのは ずばり「国力」経済力 つまりは生産力であるから、日中戦争は総力戦になった時点で勝ち目が薄い戦争であったといわざる得ない
では何故わざわざ 日本は大国中国と戦端を開いたのだろうか? ここでは「中国に対してどのような勝ち目があったのか」とみたい
一つ言えるのは、「総力戦にはならないだろう」という期待である
コレは「対支一撃論」に代表される考え方で 一定の打撃を与えたら中国側が譲歩してくれるだろうとの 期待に基づいている。
何故 こういう期待があったかといえばおそらく 1920年代の中国が軍閥や共産党勢力等群雄割拠状態であったことから 国としての団結が出来ていないと判断した と推測される。
つまり 日中戦争は日本の一部上層部の判断ミスと考察される
次に日本がアメリカと戦端を開いた背景について見てみたい
GNP比をみればわかりやすいが 1940年当時の日本は自国の2倍の国力を有する中国と全面戦争をしつつ 2倍強の国力を有するソ連を意識(警戒)し 4・5倍の国力のアメリカと対峙するわけだが、勝算はあったのだろうか?
確かにドイツ イタリア等の有力国と同盟を結んでいたのは事実だが 彼等もやはり フランス そしてイギリス ソ連と全面戦争をしているわけだから対中、対米戦にての援護射撃を期待できる訳ではない。
そこで注目したいのは 1938年当時の各国の軍事費比率である
世界一の経済大国であるはずのアメリカが軍事費においてはイタリア フランスに次ぐ 低水準であるとわかる
何がいいたいかと言えば アメリカは「経済大国軍事小国」的である為 「短期戦でなら」勝ち目がある、少なくとも有利な状況での講話が可能であるという思惑が考えられる
しかし コレは期限つきでもあった
1940年代からアメリカは欧州事情の悪化により 急速な軍拡を開始
一般的には スターク案 ビンソン案と言われる両洋艦隊法により急速な軍拡が日本からすれば「はやく戦争をしなければ勝てなくなる」という不安を掻き立てた 事は容易に想像される
軍事力 特に近代的な海軍力のソレは工業水準に比例すると言われている
1937年当時の 工業生産比率は アメリカが32%に対して日本は4% 特に日本は大陸に莫大な軍を配置しているせいもあり アメリカの1割強の軍備しか整えられないことを意味する。
最後に よくネット上で聞く 「日本はアジアの先進工業国」という意見について
私はまず この種の意見に意味を見いだせない
何故なら 当時のアジア諸国は中華民国とタイ以外にまともな独立国を見いだせないからである
植民地や農業国タイ、内紛が続いた中華民国と比べ 先進的であることが何故自慢になるのか理解できない
また 1人あたりGNPを見てもアメリカの3割強しかなく せいぜいがスターリンが幅を効かせていたソ連と同レベルである事から 中進国がせいぜいと思われる
また工業生産がGNPで120%のドイツが工業生産で275% 同じく213%のソ連が475% 等、当時の日本の工業水準がいかに低いかを表していると思われる