今回は中国ネタ

まずは、中国の経済の根幹は重厚長大な製造業にあること、その為に莫大な資源を世界中から輸入している事を念頭に置いてください。


今回は「バルチック海運指数」のお話です。
これは、わかりやすくいえば、石炭や鉄鋼石のバラ積み船の運賃の指標です。

通常、船の運賃は需要と供給、つまり「モノの輸送量」と「輸送能力(船腹や港湾能力)の余裕」で決まります。

で、輸送能力に変化がない場合は、需要サイド、つまり「モノの輸送量」でバルチック海運指数は変わってきます。

ココからがポイントですが、何故 石炭や鉄鉱石を運びますか?
モノを作り、消費するためです。

つまり バルチック海運指数を見れば ある程度 モノの生産や消費、つまり経済の動向はわかると言えます。

例えば 景気がよければ
消費増大→生産増大→鉄鉱石や石炭の消費増大→輸送の為の船賃増大→バルチック海運指数上昇
といった具合です。

さて 見てみましょうか

http://www.toyokeizai.net/money/markett2/detail/AC/cef234557e357010170a7c12750220d5/

6月1日には4074あるものが、7月8日には1940、年初来最安値だそうです

つまり 国際的に資源の輸送が減少していると言えます

さて、このバルチック海運指数、景気の「先行指数」という側面があります
というのも 輸送した資源を加工、消費するにはタイムラグがあるからです。

だいたい2~3ヶ月ですね。

さて、一番最初に言った事を意識してください

現在 世界最大の鉄鋼生産国は中国です
つまり 中国の鉄鋼生産、消費具合がバルチック海運指数に強く反映されます

で、それが急激に低下しています

つまり 中国での鉄鋼の生産が鈍っている可能性があります
鉄鋼は建設や造船等幅広い分野に使われます

その鉄鋼の生産(と消費)が落ちている 事は 今から2~3ヶ月後、夏過ぎから秋頃にかけて 中国経済の冷え込みが起きる可能性があります。

あくまで可能性ですよ。

では 何故か?
これは三つ子の見立てなのですが、これから G20サミットがあり また 現在の人民元切り上げ圧力があります

つまり かねてから三つ子の主張である「中国がなんかするならアメリカ国民がバカンスして気を抜いている夏だよな」説、つまり 中国企業が夏頃に人民元のある程度の幅の切り上げを予想して、景気停滞を予想した結果と考えています。
これからの中国の動向に注目ですな





余談ですが、「勇午」というマンガに 「中国の都市の情勢は料理の味でわかる、都市が衰退しつつあれば、有力者が消え、一流料理人も少なくなる」からだそうです(香港編です)

今回 バルチック海運指数を取り上げてみたのは、こういう「分析や予測」の楽しさをしてみたかったからです

実際今日の新聞に 中国の自動車生産増加の鈍化がありましたね
もし 予測があたれば 勝手に「オレって凄い」と自惚れておきます