人によっては ナウシカを第二次世界大戦に見立てる人がいます

例えば
・風の谷
小国 農業国家 平和主義 しかしガンシップに象徴される(小粒ながら)強力な軍事力を保有し、必要なら女子供、年寄りも動員する
→戦前の「理想的な」日本

・王蟲
圧倒的な数量、破壊力
→B29の絨毯爆撃やT34、つまり連合国の圧倒的な物量

・ナウシカ
母性的な女性、自己犠牲を厭わない
→卑弥呼等に代表される日本のリーダー像

つまり、「連合国の驚異に曝された、理想的な小国を、少女の自己犠牲が救う」というナショナリズムに溢れた展開ですね。
http://nomano.shiwaza.com/tnoma/blog/archives/006543.html

コレも面白いんですが、個人的には別の見立てを
原作編です
・トルメキア
強大な軍事力と拡張主義を持つ国
しかし 内部では権力闘争に明け暮れていて 徐々に国力の疲弊が見られる
→ナチス・ドイツ

・土鬼諸侯国
複数の民族を皇帝の権威と宗教的抑圧でおさえつける国
広大な国土を持ち 蟲や菌による焦土戦術を多様する
→ソビエト連邦

・辺境諸国
かつては「エフタル」の名で統一されていたが、現在はバラバラになり トルメキアの宗主権下にいる 小国群
→旧ハプスブルク帝国の東欧諸国(チェコ、ハンガリー、ルーマニア、クロアチア等)

・大海ショウ
人間等あっという間に飲み込む腐海の爆発的膨脹
→自然の脅威、つまり冬将軍

・土鬼の坊主
平気で軍事に口出したり 指揮官やったり、失敗すれば辺境送り
→ソビエトの政治将校

・ヴ王(トルメキア王)
既存の権威にはあまり興味がなく、成り上がり臭い(余の血は常に古くて新しい、と発言) 恐らく兵隊には人気がある(土鬼から抑えた財産を分配)
→アドルフ・ヒトラー

・皇弟ミラレパ
最初は名君であったが いつの間にか暴君へ
カリスマ性はある、自分の作った宗教にのめり込む
→スターリン

ここで置き換えをしてみます
ナウシカを東欧諸国の名家出身、トルメキア戦役を独ソ戦と見れば・・・


トルメキアを中心とした辺境の軍が土鬼へ進攻
辺境の小国の指導者の娘ナウシカの率いる部隊はクシャナ率いる南方方面軍に編入され、腐海から土鬼南部方面の進攻を行う
しかし 土鬼側の大規模な焦土戦術により軍は疲弊し 絶望的な都市篭城戦を強いられるようになる。
一方菌による焦土戦術により国土を疲弊した土鬼は辺境への植民を目的とした侵略を企む・・・

ぽい、ですね

こう考えればイロイロ ネタができます

何故土鬼皇弟は気違い地味ていたのか?
土鬼という国が皇帝の軍事力(技術力込み)と宗教的権威に因って成り立っていた国だから。
つまりトルメキア軍にフルボッコにされると各部族が土鬼皇帝を軽くみて 反旗を翻す可能性が大いにあったからだと思います。
最低トルメキアに協力するとか

またクロトワの存在も面白いです
彼は軍大学院出身の平民なんていっていましたが、士官学校のような「国家」が「軍の人材」育成するのって実は近代、少なくとも18世紀以降なんですよね
というのもそれまでは「軍=貴族の私兵、臨時雇いの傭兵」なんで 国家が「常備軍」を持っていなかった訳です
つまりトルメキアは少なくとも軍に関しては近代的な組織構造、その萌芽があったと言えそうです
こう考えると案外ナウシカの世界って中世から近代への過渡期だったのかも知れません(トルメキアも絶対王政っぽいし)
おそらく完全な近代になれなかったのは 資源の枯渇による産業革命が起きなかったからだと思います
あの時代には既に機関銃の描写はあります
なのに装甲騎兵がまかり通っている・・・
恐らく銃器の性能が低いか セラミック装甲が頑丈か なのでしょう
なら重機関銃なり野戦砲を配備してトリウマに曳かせるのもアリでしょうね
それが出来ないとすれば 「兵器を大量生産するための資源がない」と考えられます

一方腐海に沈んだ都市には資源が手付かずで残っていると思います あの時代の人間に腐海に侵入して都市鉱山を開発するインフラはなさそうですから
つまり連中が腐海を焼きたい というのは「近代化の為の資源(と旧時代のテクノロジー)を確保したい」そういう可能性があります