不思議な話なんですが 日本はペルシャやトルコ等遥か製法の国をオリエント(東方)と言い 太平洋の東の果てのアメリカをオクシデント(西洋)と言うんですよね。
まぁ空間的な認識より文化的な認識なんでしょうが・・・
今回は「東方の」大国 アメリカのお話です。
近年 (マスコミでは余り注目されていませんが)こんなトピックがあります。
米国の地銀の不良債権のお話です。
現在アメリカには地銀が約8000あるとされています 07年には8500と言われていましたから既に約6%が淘汰された形になります。
原因は07年のサブプライム、そしてリーマンショックに伴う金融危機と不動産価格の暴落です。
米地銀は総資産の50%を不動産関連商品(住宅ローン、MBS等)に注ぎ込んでいた事 またカード等を大手銀行に抑えられていた関係で不動産に注力していた事があります。
さて 「不良債権」ですが、1)利息を払っていない 2)利息をを90日以上延滞している とします。
因みにこの記事は「金融ビジネス」誌 の記事の再構築(要約)ですね ぶっちゃけ雑誌で1700円は高いかと。
閑話休題 1)2)から貸倒引当金を引いた金額、つまり もし破局が起きたら貸倒れる可能性が高い想定額 になりますが、ここでは「ネットノンカレント(以下、ネットNC)」と呼びます
コレを各銀行の自己資本(純資産=総資産-負債、と近似値としておきます)との比率でみると 09年第4四半期現在で
「ネットNC/自己資本」が50%以上→502行(つまり502行の純資産の半分以上が不良債権)
「ネットNC/自己資本」が100%以上→224行(つまり224行は純資産より多くの不良債権を抱えている)
となります。
つまり「不良債権発動!(デフォルト)」となれば 502行が純資産が半分以下に、224行が純資産が消滅する形です。
あ、勿論すべての不良債権がデフォる訳ではありません それだけ爆弾を抱えていると言う意味です。
なお、このネットNCに「売れ残った」住宅(差し押さえ)を足して、分母の純資産から無形資産(のれん等)を引いた有形自己資本を使った、「より厳密な」指標を使えば
50%以上→917行
100%以上→393行
とウナギのぼりです。
なお、「厳密でない」方の指標での 08年第1四半期のそれは 102行 26行 です。
つまり 08年第1四半期と09年第4四半期を比較すれば、
比率50%以上 102行→502行
比率100%以上 26行→224行
と、「地銀に限れば、米国の金融情勢は悪化している」といえそうです。
さらに質(たち)が悪いのが BIS規制のお話
この金融危機でのアレコレでBIS規制は強化の方向に向かっていますが 不良債権を抱える米地銀には厳しくなりそうです。
今後の金融情勢往かんでは 「東からの」突風が吹き荒れそうです
あと 8000行もあるように 1行あたりの資産額は日本と比べれば低めです
