優しいは強い
大人の顔色を見て行動できるタイプの子どもだった。
転校する毎に、クラスメイトの力関係を初見で把握できるようになり、大方それは当たっていた。
いわゆる空氣を読めるタイプで、その場に応じてどんなキャラにもなれた。状況に応じてカラダの色を変えるカメレオンのように。
優しいことは、決して周囲にバレてはいけない。バレるとつけこまれるから。NOと言えずに苦しむから。
元氣系の仮面をつけたのは、いつの頃からだろう。
我が道を往くタイプの仮面をつけたのは?
特定の誰かのために動いているいまのアタシ。
人生で一番輝いている氣がする。
魂が喜んでいるのをヒシヒシと感じるのだ。
そろそろ仮面を付け替える時が来たのかもしれないな。