僕は一切ギャンブルはしないことに決めている。この間生まれて初めて宝くじを買ったけど、これも当然当たらなかったので、もう辞めようと思っている。ギャンブルをしない理由は、どのギャンブルも基本的には胴元が儲かる仕組みになっているとわかっているからだ。
ただ、人生はギャンブルに似ているという、いろんな人が言っている意見は傾聴に値するとも思っている。就職や転職だって一種のギャンブルだし、スポーツ、買い物、恋愛など、人間のやることにはたいていギャンブル的な要素がつきまとう。そしてどのギャンブルにも共通する厳然たるルールは、「ハイリスク・ハイリターン」と「ローリスク・ローリターン」の法則だ。この法則があるから、ギャンブルというものは成立する。
ものすごく簡単に人生を言い切ってしまえば、世の中には「ハイリスク・ハイリターン」と「ローリスク・ローリターン」の二つしかないのではないか。中には「ハイリスク・ローリターン」という馬鹿馬鹿しい選択肢があるかもしれないけれど、どうも「ローリスク・ハイリターン」といううまい話だけは見当たらない気がする。
賭けの元手は文字通りお金であるかもしれないし、あるいは「時間」や「人間関係」や「肉体的な快楽」、時には「命」であるかもしれない。いずれにせよ、大きな利益なり幸福なりをつかみたいならそのぶん多大な努力なり犠牲なりを払う必要があるし、苦痛に耐えたり長期間にわたる努力を続けるのが嫌ならそこそこの幸福で満足するしかない。
そう考えると、人生はとてもシンプルだ。僕の場合はどうだろう? たぶん、それなりの元手を使って賭けを続けていて、このギャンブルを楽しんでいるように思える。それならば、今さらどこの馬の骨とも知れない馬やパチンコ台などに賭ける必要などない。