この間読んだ本に、こんな実験の話が書いてあった。


若い人たちの写真をCGで加工して、彼らが老人になったときの肖像を作成し、それを本人に見せる。すると、見せなかった場合と比べて、無駄遣いが減って貯蓄が増えたり、健康保険や生命保険のことを真面目に考える割合が高くなったのだという。


普段、僕らは将来の自分というものを、現在の自分とはあまり関係のない他人と感じている。だから、将来のためにならないとわかっていても、目先の欲望に従ってしまうのだ。ところが、老人になった自分の画像を見ると、将来の自分と今の自分がつながっていることが理解でき、将来に備えた生き方をしようと思える、というわけである。


確かにそうだよなあ、と思う。「今やっておけば、明日ラクになる」ということでさえ、僕らは(少なくとも僕は)つい面倒で後回しにしてしまう。誰かCGの達人に頼んで自分の老人画像を作ってもらおうかな。でも、そういう画像ってちょっと見るのが怖いですね。