人間というのは基本的に、同じ失敗を無限に繰り返し得る生き物だと思っている。別に科学的な根拠などはなくて、自分自身がそうだからそう推測しているに過ぎないのだけれど、おそらく、これは真理だろう。おおむね人類の歴史がそれを証明していると言えるからだ。


もちろん、人によっては一度冒した過ちを二度としない場合もある。でも、僕に言わせればそれは人生の長さが有限だからであって、もしも無限に人生が続けば、文字通り無限の回数、同じ失敗を繰り返すに違いない。それぞれの失敗は少しずつかたちを変えることがあるかもしれないが、本質は同じだ。同一のテーマを無限に展開させた変奏曲のように、それは繰り返される。


だから人間は駄目なのだ、などと説教じみたことを言うつもりはないし、自分の、あるいは人類の未来を悲観するわけではない。ただ、「二度と同じ過ちを繰り返さない」とむやみに自信たっぷりに断言する人、あるいは組織を目にすると、気持ちがしらけてしまうのを感じるのだ。失敗は、無限に繰り返され得る。われわれはそれを知った上で、最善を尽くすほかない。