自分に厳しく、他人には甘く、しかしどう考えてもその相手のためになると思ったら、厳しいことをときどき言う。そういう人と出会いたいし、また、そういう人になりたいものである。
しかしほとんどの場合、他人に甘い人は自分も甘やかす。自分に厳しい人は、その厳しさを他人にも押しつける。
僕はどちらだろう? どちらでもある気がする。
たとえば夜、自転車に乗る。自分がライトを点けているとき、無灯で走っている自転車を見ると、「危ないだろ、つけろよ」と言いたくなる。しかし、自転車のライトというのは点けないほうが楽に走れるので、疲れているときはつい点灯を怠ることがある。そして自分が無灯で走っているときは、無灯の人を見ても、「うん、あなたも疲れているんだろう。そういうときもあるさ」と、優しく見過ごしてしまう。
公平に判断するということは、つまりそれぐらい難しいのだ。