大阪から上京して二年が過ぎた。

わかったことは、僕は大阪より東京のほうが好きだということだ。もう大阪に帰りたいとは思わない。理由はシンプルで、大阪では差し当たって好きなことをして食べてゆくすべがない。東京にはそれがある。それだけか、と言われそうだが、僕には一番大事なことだ。

一方で、大阪のことばには意外な執着がある。もしも強制的に大阪弁を禁止されることになるなら、僕は本気で東京を去るかもしれない、という気がする。すごい美女が、標準語で話してくれたら付き合ってあげる、と提案してくれたとしても、迷いなく断るだろう。

初めて会う人としばらく話していて、「関西の方ですね?」と言われると、なぜかうれしい。我ながら、説明のつきにくい感情ではある。

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