家で聴く音楽の割合がどんどんジャズに傾いている。CDもこの1年ほどで70枚か80枚は増えたと思う。しかし、どれだけたくさんのCDを聴いても、マイルス・デイヴィスやビル・エヴァンスの生きた時代の空気に直接触れることはできない。そして間違いなく、ジャズの最盛期は、彼らが活躍したせいぜい30~40年の間にあったのだ。リアルタイムで彼らの音楽を聴いた世代のような切実さでは、決して僕らはジャズを聴くことができない。それを思うと、この時代に生まれたことが、少し寂しくもある。