完璧な無傷。僕のいなくなったこの場所を思い浮かべてみても


もうすぐこの街から、おれはいなくなるのだ。そう思い、自分がいなくなった街を想像してみたけれど、どうやらそれはちっとも大したことではないらしいのだった。ただ、自分が越した後の空っぽの部屋のことを考えたときは、無性に寂しい気持になった。さようなら、この部屋。今までありがとう。何故か片方の壁だけちょっと薄いのは玉に瑕だったけどな。