まっ白い広告塔が空を埋めおれも決めたよ何も言わぬと


梅田の市街地で空を見上げると、ビルの屋上には空白のままの広告看板がかかっている所が多い。不景気になると広告費が真っ先に削られるのは有名な話だし、もちろん広告業界の片隅で生きてきた僕自身、そのことは身にしみてわかっている。それにしても……と、呟きたくなるのもまた事実。哲学や芸術と比べたら経済という観念なんて取るに足らぬものだと若い頃はよく思ったものだけれど、望む望まないにかかわらず、我々は皆経済的な存在なんだなあと思う。愚痴を言うつもりはない。黙して時期を待ち、今やるべきことをしっかりやる。それしかない。冬空にまっ白い穴を開けてたたずむ、あの広告塔みたいに。



久しぶりに更新しました。というか、2年以上もほったらかしにしてすみません。以前読んでくださっていた方がどのくらいこの文章を読んでくれているのか見当もつきませんが、おかげさまで僕はずっと元気に暮らしてました。これからもぼちぼち更新していきたいと思っているので、よろしくお願いします!