待ち人やすももを剥いて濡らす指


いくら待っても君が来ないので、冷蔵庫で冷やしていたすももを勝手に食べた。桃と違って真っ赤で小ぶりな果実は、食べるほどに腹が減る気がした。いたずらに甘い香りが部屋を満たしていた。