■エクセン?
仕事で電子機器を作っている中小企業の社長の話を聞きに行った。しきりに「エクセン」という言葉を連発され、よく意味が分からないまま相槌を打っていたのだが、どうもそれがその会社の事業にとって大変重要な専門用語であるらしいので、最後の方に恥をしのんで
「エクセンってなんですか?」
と聞いてみた。
「X線」だった。
【教訓】
・分からないことは最初に聞こう
・人間は文字通りの発音をしているわけではない。ためしに「X線」を早口で言ってみると分かる
・僕は耳が悪いんだろうか
■うん。/ううん。
広告関係の仕事をするようになって、何も言ってない文章というものに過敏に反応を示すようになった。駅に貼っているポスターなんかを見ていると、案外そういう手合いは多いものだ。どうせ何も言ってないのなら最初から何も言わなければいい。なんて過激なことを言うつもりはないけれど。
ところで今朝、友人に「朝10時に起こしてくれ」と頼まれていたので律儀に電話してやったところ、友人は聞くからにひどい寝起きのふにゃけた声で電話に出て、ひたすら「うん」と「ううん」しか言わない。
「寝てた?」
「うん…」
「昨日何時に寝たの?」
「うん…」
「4時過ぎやろ? メールに書いてたやん」
「ううん」
「もっと早く寝たの?」
「うん」
「嘘つけ。じゃあ誰がメール打ったんだよ」
「ううん」
「眠い?」
「うん」
「知ってる」
「ううん」
「まあ、いいや。今日、どうする?」
「うん」
「12時にK駅はきついか」
「ううん」
「それじゃ2時にしとく?」
「うー」
「じゃあ、2時にしとこ」
「うん」
「また電話するわ」
「ううん」
「じゃあ、また」
「ばいばい」
「うん、ばいばい」
結局のところ僕がひとりで喋っているだけなのであるが、こんな恐ろしく低血圧な「うん」と「ううん」でさえ、下手なキャッチコピーよりは意味を持っていると思う。人の声というのは、同じことを言っていても微妙なトーンの違いで意味が変わってくるものだし、たとえそれが穿ちすぎだとして、少なくとも彼女がとても眠いのだということだけはよくわかる。
■34歳?
最近、年上に見られることが多くなった。たいていの人に、30ぐらいに見られる。昨日なんか「34歳ぐらいだと思ってました!」と32歳の人に言われた。
いや、実年齢より上に見られることが嫌なわけではないのだ。実年齢以上に何かを積み上げてきたように見えているのなら、寧ろそれはとても嬉しい。しかし、単に若さが足りなくて年上に見えているのだとしたら、嫌だなあと思う。
ちなみに、もうすぐ27歳になる。生まれた日に近いからか知らないが、これぐらいの時期の気候が一年で一番好きだ。
よい週末を。