6日ともなると、世の中もすっかり騒がしくなり、正月気分も抜けてくる。今日になって田舎から餅が送られてきたので、食べた。今年最初の餅が1月6日。なんとも中途半端なのだけれど、まあ良い。
中途半端ついでに、正月にまつわる俳句をいまさら一つ紹介してみよう。
大晦日愚なり正月なお愚なり ――正岡子規
年末年始に徹夜で騒いだり昼間からお酒を喰らってお祭り騒ぎするという日本人の風習は、明治時代から変わらないということか。なんとも陽気でのんびりとしていて、大好きな句です。今年の年賀状にはこの句を書いて送ってやろうかと思ったが、馬鹿にされていると思われたら困るのでやめておいた。
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年賀状といえば、毎年趣向をこらした面白いものを送ってくれる人がいて、楽しい。去年もらった印象的な年賀状は、水中を泳ぐペンギンを下から映した写真を使ったものだった。確かにペンギンだって鳥なのだ。美しい写真だったが、今にして思えば、何か僕に対して寓意を伝えようとしていたのかも知れない。
「お前は空を飛べる男ではないのだよ」
とか。
……。
今年も、ものすごく上手な本人夫妻を描いたイラスト付きの年賀状など、いろんな面白い葉書をもらったが、中でも一番面白かったのは、「年末、凍結した道路の上でムーン・ウォークをしてみたら意外にもできてしまった」、と書いてある年賀状だった。戌年とも年始とも、たぶん何の関連性もないエピソードである。ソウル・ミュージックが好きな彼らしい、ファンキーな文面だ。しかしこれもよくよく見てみれば、僕へのひそかなメッセージだったのかも知れない。
「君はそれでも前進しているつもりなのか? 足元をよく見てみな。実のところ、君は後退し続けているのさ」
とか。
…………。
まあ、こんなこと書いてますが、年賀状をもらえるのはとても嬉しいです。来年も楽しみです。