早いものでバルセロナ生活も、はや一週間が経とうとしている。
バルのオヤジやネット屋のオヤジ、洗濯屋のオヤジとも仲良しになってきた。
そうそう、今日、床屋に行ったら、このオヤジも素敵にやさしい人で仲良くなりたくなった。
居心地がますます良くなるのも、去り難くなるので考えもの。ぼちぼち去り時だろうか…。セールも終わるし。
あぁ…、でも離れたくないなぁ、バルセロナ…。

芸術の風が街の至る所に吹き、やんちゃと勢いと、寛容と、怪しさが渾然一体となって街を覆う。
バル、よし!
リストランテ、よし!
メトロで演奏するアーティスト、よし!
俺からスリ損なった若い二人組み、よし!
ランブラス通りで寒い中張り切るパフォーマー、よし!
街中で散見できるガウディの建築群、よし!
モンタネールの建築群も、よし!
モンジュイックから一望できる街の眺め、よし!
サンジュセップ市場の活気溢れるオバサンたち、よし!
生ハムの味と安さ、よし!
ワインの味とすごい安さ、よし!

でも、この去り難い居心地の良さを根っこで支えてくれているのは、民宿アリランと経営するリー夫妻だろう。親父にしちゃ歳とりすぎ、爺ちゃんにしちゃ若すぎ、友達にしちゃ硬過ぎ、宿のオーナーにしちゃエロ過ぎ、だから逆に、宿のオーナーであり、かつ友達であり、かつ爺ちゃんであり、かつ親父みたいな存在であるとも言える。
アリランのことを、「ネタ作りのため以外にはオススメしない」などとネット上で書かれてたりしてるけど、俺は断固推す!ここを紹介してくれたmichikoちゃん、アリガトー!
このアリランについては、確かに書きたいネタがどんぶり3杯ほどあるので、改めて書こう。

とにかく、
「そろそろ去り時か…」

「もうちょっと、いーじゃぁん!」
の間で振幅運動を繰り返す日々。