kKのTHEだいたい小説のBLOG

kKのTHEだいたい小説のBLOG

このブログはだいたい俺が書いた小説を載せ、たま~に違う話をし、大体小説は日曜日と木曜日に更新するブログでございます
ちなみに私は中学3年生でございます。。。

どうぞコメントを残して行っていただきまし
口コミもよろ

このブログの更新は毎週木曜日日曜日です。。。




更新時間は大体20時ぐらいです。。。




この事をお忘れなく。。。。



現在執筆している小説はトクセイです。。。



ではご覧ください。。。

Amebaでブログを始めよう!

どうもお久しぶりです、、

kkことtrick-miracleです


えー、現在また新たなシリーズを書いておりまして、

トクセイ」の掲載を止めていますが、近日中にはまた再開しようと思っています。。。


それはそれとして、、、



今月、「ライトノベル作法研究所」の鍛錬投稿室短編の間にて、

kkkkの名で僕は二作、投稿してみました。。。


タイトルは「白き道。」と「したうち、」です。。


「白き道。」はをテーマに、「したうち、」は因果応報をテーマとしています。。


よかったら見てやってください、

プラス是非是非感想もお願いします。。。



ではまた!


したうち、http://ranove.sakura.ne.jp/story_system/public_story/03690.shtml  


白き道。http://ranove.sakura.ne.jp/story_system/public_story/03672.shtml



    第三十四話 無残なる光景





「あなた、何をしたの?」

店員たちが目を丸くして希依を見据える。その瞳には多少の畏怖の念も。

「ウチにもちょっとした力があるんです。なんでも壊すっていう、無敵そうで、無敵じゃない力がね」

「そう、なの……」

「まあリラックスして待ってて下さいよ。ってリラックスは無理か」

希依は微笑を浮かべつつ、扉をバンっと開け放ち、外に出る。何時間かぶりの外の空気を鼻から吸って、肺に満たし、口から吐く。

「うっ?」

臭いがおかしい。鼻を突き刺すような鉄の臭いと生臭さが充満している希依の眼前で。

これは、間違いなく血。そのものの臭い。

希依は向かい側の通路に目をやった。

異変無し。さらに右側。「従業員用通路」と書かれた扉と壁だけで、異変無し。

そして、左側。大変な異常有り。

「え……」

希依は、絶句。その場で立ち尽くすことしかできない。

なんという事だろうか。

通路には床のタイルから生成された薄透明な針によって手足を貫かれ、宙ぶらりんになっている人が十人ほどいるではないか。

それも通路の両側に寄っていて、間には一本の道が開かれている。まるで王様が通るような。

彼らは武装グループの一味であることには違いない。針には彼らの鮮血が滴り、手から滑り落ちた銃火器、鉄パイプなどが床に散らばっている。

あぁぁ……、くそぉぉ……、なんなんだあいつはぁぁ……などとうめき声を各々漏らしていることからまだ生存していることは確認できた。どうやら凪哉には彼らを殺す気はなかったらしく、上手く急所をはずしていたようだ。とはいうものの、生命の危機に瀕していることには変わりなく、出血多量で死ぬ可能性も否定できない。

なるべく早く事を収めないと。

――ズドン……ズドドン……。

上階で大きな物音が度々聞こえてくる。どうやら凪哉は三階にいるようだ。

希依が早足でエスカレーターに向かおうと、三店舗ほど通り過ぎたところで、

「う、うわぁぁ!!!!!」

希依がその悲鳴ともとれる声にびくつきながら振り返ると、後ろから鉄パイプを持った男一人が襲いかかろうとしていた。

男は大した怪我もしておらず、戦闘の形跡がまるでないので凪哉が上階に向かうまでどこかの店内で待機していたのだろう。リーダーから指示されたからか、それとも自己の判断でか。もし後者ならば、判断理由は純粋なる怯え。それに違いない。

当然の心理だ。

ただの凡人が勝てるはずもない圧倒的な力を見せつけられ、ねじ伏せられてしまうのだから。

希依はコートのポケットに手を突っ込み、強化丸を一つ口に入れ、噛んだ。

「ん……!」

溢れんばかりにはいでてくるパワー。エネルギー。それが細胞一つ一つに吸収され、希依に鬼神如きの強力を受け渡す。

久しぶりに使ったため、体がその荒ぶる力に耐えられるか心配だったが、今のところは平気な様子。

これで戦う準備は、完了した。

せっかくなので、先に謝っておこうか。

「ごめんなさい」

男が鉄パイプを振りかぶって、びゅうんと風切り音を起こしながら振り下ろす。と同時に希依は軽快な身のこなしで男のみぞおちを軽めに殴った。

「がぁっ」

苦悶の表情で床に膝を着けた男の背後に回り、首根っこを希依が手刀でぽんと叩く。すると男は電池が抜かれてかのように気を失って、ばたりと前方に倒れた。

「すいませんねー、ホントに」

希依は男の弛緩した手元から鉄パイプを抜き取った。

試しに素振りをしてみるが、竹刀よりも重く、動きが鈍って扱いにくい。ただ強化丸を使用した――強化モード――のおかげですぐに順応することができたので問題はない。

「どうした平本! 応答しろ!」とノイズ混じりの音声がどこからか耳に入った。身構えながらも視線を泳がせると、どうやら男のベストに付いていた無線機から発せられたものだったと分かり、希依はパイプの先端でその無線機を粉々に破壊し、駆け足でエスカレーターの元へ急ぐ。






     次回第三十五話「足掻き」




     第三十三話 不要の能





凪哉は犯人たちを、殺す気だ。

完全に目つきが変わっている。大衆の心臓を突き刺すほど鋭く、どんな者でも黙らせるような静けさを兼ね備えたその視線へ。彼の体中から放たれる痺れる殺気。冷徹な笑み。

駄目だ。行かせちゃいけない。行ってしまえば、

――自分のように成ってしまう。

「行かないで! 凪哉あんたは、罪を犯そうとしてるんでしょ」

希依の渾身の忠告にも耳を貸さず、止めていた足を動かして凪哉は店を出てってしまった。

なんとかしなければ。

希依があくせく思考を巡らせていると、静かに二人の話に耳を傾けていた右隣の女性店員が、「ねえ。私が言うのもなんだけど、心配しなくても大丈夫じゃない? 彼っていわゆる超能力者なんでしょ。さっきだって何もないところから針みたいなの作ってたし。絶対、とは言い切れないけど万事解決してくれるんじゃないかな」と言ってきた。また、その他の店員もこくりこくりと頷いている。

違う。自分が心配しているのは凪哉の体や命ではない。

「……確かに凪哉なら犯人を一人残らず倒してくれることも出来るでしょうね」

「だったら――」

「でも、それじゃあいけないんですよ! だって彼にとっての『敵を倒す』ってことは多分……『敵を殺す』ってことなんですから」

希依が心配なのは彼の心。そして必然的に負うことになる罪。

どうにかして凪哉を助けなければ。狂気に満ちた彼を。

「……殺すなんて。いくらなんでも」

そんな大げさな、とでも言いたそうだったが、希依の剣幕に、気迫にこの場の全員が何も言えなくなってしまい、それきり口をつぐんでしまった。

助けるとは言ったものの、まずはこの縄をなんとかしなければ始まらない。でも、さっき凪哉も思った通り、『破』の能ではどうしようもできない。

できることは自分の周りに半球体を展開することだけ。それを縄に触れさせるなど不能。

そう思って思考を止めていたのだが。

今一度、考え直し、そして策が生まれた。

希依は指先で縄に触れ、ビビビと電波の如く脳に伝達される、縄の情報。また奇怪な文字が数十個と頭に浮かんでいる。

能を使うのは387のとき以来だが、きっとできる。というより、できなければならない。

「んっ……!」

希依の黒髪が、風に吹かれる木の葉のように揺れて、『破』の半球体を展開。まずは成功。問題はここから。

希依は瞼を閉じる。集中。全神経を半球体へ向かわせる。

コンマ一秒でも気を抜いたらアウト。最初からやり直しになってしまう。

――ズ……ズズ……ズズズッ!!

かけ声とほぼ同時に、ゆっくりと希依を囲っていた半球体がしぼんでいく。十秒程かけて、ようやく半球体は半分の大きさになった。

もう少しだ。もう、少し……。

希依はより一層神経を半球体に向ける。額ににじんだ汗の一粒一粒が床、コートにしみをつくるごとに気が散りそうになるが、何とか堪え、希依の思いに答えるかのように半球体の縮まる速度が上がった。

そしてまた十秒すると希依の眼前にて、半球体は滑らかな球体へ変形し終わった。

ここで希依はようやく開眼。

球体に未知の引力が働いたかのように希依の右肩に入り込んだ。

右肩がほのかな白銀の光が宿ったかと思えば、その光はそのまま下りていき、右手で留まった。それから一瞬にして、両手を拘束していた縄が消滅。

成功だ。

「ぶっ、はぁ。はぁ。ふぅ~。結構疲れるわね、これ。今回きりにしよ」

希依は深呼吸をし程良くクールダウンしてから足の縄をほどきにかかる。すでに光を失った手で。本当ならあの光を足まで持っていきたかったのだが寸前で自分の集中力のキャパを越えてしまったためにあえなく断念せざるおえなかったのだ。

希依はほどいた縄を店内のゴミ箱に捨て、「うーん……、はぁ~」と伸びをする。

第一の問題を解決して、とりあえず安心。でも本題はまだだ。凪哉を助けること、つまり凪哉には誰も殺させないことが本来の目的。

何気なく、希依はその場で準備体操。戦闘で邪魔になるであろう髪を一本にゴムでまとめ、意志を固める。

やってやろう。





   次回第三十四話「無残なる光景」