さて、私は「過去に抜毛症だったけどそれを克服した」というスタンスでこのブログを書いてきました。

でも実際は週に1本か2本くらい自分で髪の毛を引っ張って抜いてしまいます。

抜きすぎて生えてこなくなったところもあるし、抜毛症でない人よりアホ毛の量も多いです。

これで抜毛症が治ったと言うのは見切り発進ではないか?と、そんな気がしないでもありませんが、

ではなぜ自分は治ったと言っているのかと考えてみました。

 

たどり着いたのは、「自分が治ったと思うから。」という答えです。

 

抜毛症に苦しんいた時は、たとえ髪の毛を抜かない日が1日あったとしても(あったかな?)それを続けるのは完全に不可能なタスクだと感じました。今は、たとえ何か予期せぬことが起こって私を取り巻く状況が悪化したとしても、自分がまた髪の毛を抜くとは全く思いません。

 

 

抜毛という行為に関して私の本音を言ってしまえば、あんなに楽しい・気持ちいいことはありません。

私は抜毛から他には得られない快感を感じていました。

抜いた後は落ち込みますが、抜いている最中は至福の時間です。

だからあんなに苦しいのに、抜いてしまうんです。

 

 

けれど仮に今独房に入れられ、誰にも会わず数日後に死ぬとわかっていても私は自分の髪の毛を抜くことはないと思います。

以前の私がそんな状況にいたら、迷わず死ぬ前に自分の髪の毛を全部抜いていたことでしょう。

 

最近では私たちは、抜毛(とか他の色々なこと)を通して、学んでいるんじゃないかなぁ、と私は感じています。

期が熟すまでは、自分が何を学んでいるのか自分でもわからないかもしれません。

けれどそんなことが腑に落ち始めたら、それまで私に岩の様に重くのしかかっていた抜毛という行為自体の重みがなぜだか急に軽くなってしまいました。